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2024年05月20日

未だ飛ばないトキエアは“令和の北前船”になり得るか⁉

2023年10月27日

新潟空港を拠点として展開しようというトキエアだが、スタートラインで足踏みが続いている。「トキエアは〝令和の北前船〟だ」と言う人物もいる。

 

だが北前船も飛行機も、積み荷や人を乗せて海原を走り、空を飛んでナンボだ。未だ飛ばないトキエアに不安の声が募っている。

 

〝令和の北前船〟、未だ漕ぎ出せず

 

ある県議が面白い例え話をした。「江戸時代から明治にかけて、今の北海道と大阪を結んだ北海廻船が北前船です。途中の港で商品を売り買いしながら航行して、越後や佐渡の港も北前船で大いに潤った。新潟空港を拠点に北海道や神戸、仙台、中部、そして佐渡を結ぼうというのがトキエアです。トキエアはまさに〝令和の北前船〟ですよ。今はスタートラインでつまずいて、まだ飛んでいないが」

 

トキエア(新潟市東区、長谷川政樹社長)は新潟空港を拠点として就航を目指す地域航空会社だ。

 

リージョナル航空機大手の仏ATR社「ATR72-60072人乗り)」を2機保有。新潟をハブとして、まず新潟と札幌の丘珠空港を結ぶ予定だった。その後、仙台、神戸、中部などとの路線に就航するとしていた。国内の「地域航空会社」としては、FDA (フジドリームエアラインズ、静岡市)以来の路線参入となる。だがトキエアは未だ新潟-丘珠間の就航も実現できていない。北前船の如く、荷を積んで大海原に乗り出していない。

 

トキエアの準備会社が立ち上がったのは2019(令和元)年12月。翌年2月に新潟商工会議所と新潟経済同友会が共催した「新潟空港活性化セミナー」で事業の構想が披露され、一気に注目を集めることになった。その後に開会した新潟県議会の定例会では、トキエアに関する質問が相次いだ。

 

「先般、新潟空港活性化セミナーにおいて、新潟空港を拠点とするLCC構想が披露されました。県民に夢と希望を与えるものであり、実現の暁には地域の活性化や空港の活性化に大きくつながるものと期待しているところです」(自民党の代表質問、小野峯生県議)

 

野党系の会派、未来にいがたの代表質問は、トキエアに対し自民よりさらに歓迎ムードだった。「設立から3年で総額35億円の資金が必要との試算もされていますが、本県で実現すれば大きな経済効果や地域の活性化につながることが期待できることから、実現に向け県は支援強化を検討すべきと考えますが、県はどのように関わっていくのか知事にお伺いいたします」 (小山芳元県議)

 

当初の計画では35億円だったが、その後、運航開始までに必要な資金は45億5千万円とされた。新潟をハブとする地域航空会社に、夢も広がったが必要な資金も拡大していった。…続きは本誌で

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