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2024年10月4日

ワイド「キックオフ」 統一地方選挙“前哨戦”

2023年02月27日

市内8区で唯一市議選の定数が1減される東区。激戦が予想され注目度はピカイチだ。だがそんなのは目じゃない! 統一地方選の「流行語大賞」になろうかというほど、ガチで人口に膾炙しているフレーズがある。それが「令和の選挙に“明治”が出る。」共産党所属で長年市議を務め、県議も経験した渋谷明治氏が、84歳にして復活に挑む(一部敬称略)。

 

東区選出の現職では2人の引退が伝えられている。現在8期のベテランで自民党の重鎮、佐藤豊美市議(翔政会)、県議も務めた共産党の五十嵐完二市議(3期)の二人は今期限りだという。

 

佐藤市議は議長を2回務めた。現職で2回の議長経験者は、同じく東区の志田常佳市議くらい。中原八一市長の与党として、前回の改選後に結成された保守系の大会派が翔政会。佐藤市議は「金持ち喧嘩せず」的タイプで、同会結成後、最初の議長として担がれた。

 

篠田昭前市長の好敵手だったのが五十嵐市議。特にBRTをめぐるやり取りは新潟市議会の名物だった。最近は市長とここ
までやり合う市議はほとんどいなくなって、さみしい限りだ。

 

東区の市議選で過去3回連続してトップ当選を果たしたのが小泉仲之市議(無所属クラブ、5期)だ。その前、2007(平
成19)年の市議選でトップ当選だったのが、誰あろう共産党の渋谷明治氏。そこからの浮き沈みが興味深い。

 

市議選トップ当選の4年後、渋谷明治氏は同区の県議選に出馬し落選。その4年後、2015(平成27)年の選挙では県議
に初当選し、1期務めた。だが前回の県議選で落選。この選挙は注目だった。

 

東区県議選の定数は2。前回は渋谷明治氏を含む3人が立候補した。当選したのは現職の渡辺惇夫(自民、9期)、無所属
の渡辺和光(1期)。候補者の年齢だが、渡辺惇夫、渋谷明治はともに80歳で、注目の「傘寿(80歳)対決」だった。

 

渡辺惇夫県議は今期限りで引退し、後継として娘婿が出馬する予定だ。渡辺氏のほか、新潟市西区の青木太一郎(無所属)、長岡市三島郡の星野伊佐夫(同)ら、80歳を超えた県議らは今期限りで引退と伝えられている。

 

では渋谷明治氏はどうか?84歳になった同氏の動向が昨年秋頃から頻繁に伝えられるようになった。

 

「マイ街宣車を自分で運転し、インカムを付けて拡声器から自分の声を流しながら頑張ってますよ。元気ですね」(東区在住の自民党員)

 

渋谷明治氏は復活を懸け、4月の市議選に出馬するという。東区は定数が1減で8。市内8区の中でも「激戦区」とされている。これまで共産党は同区で2議席を獲得してきた。次の選挙でも同党は元職の渋谷氏と現職の二人を公認し、2議席死守を目指すようだ。

 

誰が言ったか知らないが、地元の東区やその周辺で聞かれているフレーズが以下。「令和の選挙に“明治”が出る」。“明治”とはもちろん渋谷明治氏のこと。

 

前回の選挙は2019年4月7日で、平成最後の市議選だった。次回、令和初の市議選を“明治”が勝ち残れるだろうか。

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