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2024年05月1日

語られ始めた新潟市秋葉区の時期県議選

2022年06月27日

6月22日、参院選が公示された。新潟選挙区は現職の森裕子(立憲民主)と新人の小林一大(自民)による実質的な一騎打ちとなっている。小林は参院選出馬と同時に県議を失職。その選挙区である新潟市秋葉区では、来春の県議選について一部で取り沙汰されている(敬称略)

 

参院選が始まった。選挙戦では立憲民主の現職、森裕子と、自民の新人、小林一大が激しく競り合っているという。立候補と同時に、小林は4期目の途中で県議を失職することになった。小林の選挙区、新潟市秋葉区(定数2)で県議の欠員が生じた。

 

「なぜ小林は県議を辞めて参院選に臨まなかったのか…」。参院選の公示前、そう指摘する自民党関係者が複数いた。同党が小林を含む参院選の公認候補予定者46人を発表したのは昨年7月のこと。それから参院選までほぼ1年。小林は県議のままで選挙に向け準備を進めた。

 

昨年10月の衆院選では、高倉栄が7月1日付で県議を辞めて2区から出馬した。燕市西蒲原郡選挙区(定数2)では、5月の知事選と同日に県議の補欠選挙が行われた。余談だが、高倉は自身が原因となった補欠選挙に出馬したものの落選してしまった。

 

しかるべき時期に小林が県議を辞めていれば、「燕西蒲」と同様、新潟市秋葉区でも県議補選が行われていたはず。なぜ小林は高倉のように県議を辞めて参院選への準備を進めなかったのか。小林からの回答は以下のようだった。

 

〈自由民主党新潟県連で、現在、政務調査会長の任を仰せつかっており、県政に山積する様々な課題に日々取り組んでいるところです。県民の安心安全な暮らしを実現するため、任期がある限り職責を果たすことが私の使命です〉

 

この説明だが、いま一つ説得力がない。「政調会長の職責を果たすことが使命」なら、あえて参院選に出馬することもなかっただろう。

 

「県議を辞めなかったことが、〝参院選がだめでも来春の県議選に出て復帰できる余地を残した〟などと言われ、かえって小林さんに不利だったのでは」(新潟市秋葉区の会社役員)

 

参院選は接戦で、自民が新潟選挙区で議席を奪還する可能性が高まっているという。こうなれば来春の県議選は小林抜きの戦いになる。候補者たるべき人物の名が取り沙汰されている。

 

「名前が挙がったのが自民党市議の阿部松雄さんです。秋葉区でも旧小須戸町の町議を務め、新潟市議として現在5期目。かつて出身地である阿賀野市の市長選で、その名が浮上したことがあります」 (同)

 

阿部市議のほかにもいる。

「栗原博久元衆院議員の二男、自民党の栗原学市議も候補でしょう。小林さんの選挙を一生懸命やっていたのは県議選への伏線なのでは。40代だが市議としては5期のベテラン。親譲りで声は秋葉区の市議で一番デカい」 (同)

 

声のデカさも実力のうち。いずれにしろ参院選の結果を見てからだろうが、秋葉区を含む政令市新潟の市議選、県議選は、来春に向け既に始まっている。

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