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2022年05月16日

超低劣野次が飛んだ新潟市議会は政令市失格

2021年12月27日

本州日本海側唯一の政令市である新潟の市議会だが、劣化していないか? 市長与党で過半数を占める大会派、翔政会が誕生して以来、その驕りとも思える事態がしばしば見受けられる。今回は本会議場で飛ばした野次に抗議の声が起こるという一件があった。

 

一強議会は野次に明け、野次に暮れ

 

野次に明け、野次に暮れたのが21年の新潟市議会だったかもしれない。同年2月26日は2月定例会の代表質問2日目。市民ネットの青木学市議が登壇した。

 

新潟市議会の定数は51。このうち市長与党を標榜する保守系の大会派、翔政会が過半数超の27議席を占める。そのほかと言っては失礼だが、非翔政会の会派は多くて5人、青木市議の市民ネットなど3人だ。国政でも、「安倍一強」と呼ばれた時代の自民党はよどみ、「モリカケ桜」の不祥事も飛び出した。やはり「一強体制」は好ましからざるものらしい。

 

さて2月定例会の市民ネット、青木議員による代表質問だが、一通り質問と答弁を終えた後、同市議は複数の項目について再質問した。その一つが「コロナ禍で苦境に立たされた飲食店などに対する緊急支援」の関連だった。

 

「先日、飲食店の方々の有志が要望された時、浅妻副市長が、財源など厳しい状況ではあるが、工夫する余地があるか検討してみたいというお答えがあったと承知しています。これは市の考えだと、私は受け止めています。

 

中原市長の答弁の中には、国に要望するという姿勢はありましたが、本当に切実な状況にある人たちに対し、何ができるのか、そうした皆さんに寄り添って一緒にやっていこうという姿勢が見えないのです」 (青木市議)

 

青木市議が再質問を始める直前、議場から野次が飛んだ。この日、本会議場には窮状を市に訴え、救済を求める要望書を提出した飲食店の関係者が複数傍聴に訪れていた。

 

飲食店関係者らは、自分たちの要望を代弁してくれている青木市議への野次を聞き、愕然としたという。

 

「青木さんへの野次は、飲食店関係者の要望とは関係のないものだったのです。代表質問の場合、再質問をしないというのが慣例になっていたのに、再質問したことに対する野次だった。もっとも飲食店関係者の要望を受け付けた市民ネットに対しても批判的な見方があったのは確かです。

 

こうした要望は自分の会派だけに留めるのではなく、議連などに働きかけ、議会全体のものにすべきところ、そうしなかったのは、自分たちの手柄にしたかったのではないかと勘繰られたわけですね」(非翔政会の市議)

 

それはともかく、議会の慣習などは飲食店関係者にも、あるいは一般市民にも無縁なことだ。飲食店関係の要望について、市民ネットが窓口になったことに対してらしいが、ある翔政会の市議がSNSで飲食店関係者とやり取りした際に書き込んだメッセージが話題になった。その内容は以下のようなもの。

 

〈残念ながら、飲み会禁止を標榜している議員と同行しても予算はつきませんよね。

 

市議会関係の飲み会も、すべて中止。その原因をよくご理解いただいた方がいいと思います〉

 

〈飲み会禁止を標榜している議員〉とはどの会派、あるいはどの議員を指すのかは不明だ。だが〈(そんな議員と)同行しても予算はつきませんよね〉とはいかがなものか。いかにも市議会で過半数をバックにしている市長与党、翔政会の市議らしいセリフだった。新潟市の予算は、翔政会におもねることなしには付かないとでも言いたげだ。

「驕る与党は久しからず」だ。

 

昔話が冗長になり過ぎたようだ。21年の明けが青木市議への野次。この野次だが何と言っていたのか、なかなか判然としなかった。21 年の暮れを飾った野次はちょっと違う。言葉も比較的明瞭で、ネット配信されている動画でもほぼ聞き取れるものだった。…続きは本誌

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