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2021年08月1日

新型コロナウイルスワクチン 常識・非常識

2021年05月27日

何で筋肉注射なのか、2回打たなければいけない理由は? なぜ日本製のワクチンがないのか…等々、本格的に始まった新型コロナワクチンの接種に疑問は尽きない。こうした疑問に新潟薬科大学の若林広行教授から回答していただいた。その内容から、医療も科学技術も先進国だと思ってきた我が国の意外なもろさが透けて見える。

 

皮下ではなく、筋肉注射なのはなぜ?

5月15日、新潟市で新型コロナワクチンの集団接種が始まった(75歳以上と、65歳以上で基礎疾患がある高齢者が対象)。市内8区にある会場で、7月31日、ないし8月1日まで毎週土曜・日曜に実施される。

 

それより早く、上越市が5月10日から市内9会場でワクチンの集団接種(65歳以上の高齢者)を始めた。一方、長岡市で第1弾の集団接種(
65歳以上の高齢者)が始まったのは5月22日から。第1弾では旧長岡市の川東、川西地域が対象で、会場は旧市役所の「さいわいプラザ」、長岡中央綜合病院、長岡赤十字病院の3カ所。

 

従来から長岡市では立川綜合、中央綜合、日赤の3病院で2次救急の診療体制が構築されていた。「長岡は市、医師会、拠点病院の連携もいい」と言われている。第2弾の集団接種は合併した旧市町村の9地域に会場を設置し、6月後半から実施される。

 

ワクチン接種でロケットスタートを果たしたのが南魚沼市だ。5月初旬の段階で接種回数は1千500回を超え、県内の自治体でトップを飾った。市内12の小中学校を会場に、早いところでは4月25日に集団接種(65歳以上の高齢者)を実施。昨年12月に就任した外山千也副市長は内科医であり、いわゆる医系技官だが、その存在がワクチン接種のスタートダッシュを可能にしたのかどうか定かではない。

 

県内でも高齢者を対象とした新型ワクチン接種は7月いっぱい続く見込みだ。こうしたコロナ関連のニュース映像などで、注射のシーンが繰り返し流される。それを見て違和感を覚えた人も多かったはず。あたかもダーツのごとく、ほとんど腕に対し垂直にブスッと打っている。

 

日本ではインフルエンザなど従来のワクチン接種は、今回とは違う「皮下注射」で行われてきた。皮膚の下に皮下脂肪があり、その下に筋肉がある。

 

皮膚と筋肉の層の間で、脂肪が主な皮下組織に薬剤を注入するのが皮下注射。一方、皮下よりもっと深いところの筋層に薬剤を注入するのが、今回のワクチン接種のような「筋肉注射」だ。

 

なぜ新型コロナウイルスのワクチンは皮下でなく筋肉注射なのか…? 某国営ラジオ局の教養番組で、超メジャー大学の名誉教授がこう解説していた。

 

「私が考える理由は、奥の方に打つと多分腫れとかが出にくいのではないかと思うんです。皮下注射で皮膚のすぐ下に打つと赤く腫れて、ワクチン(接種)が嫌いな人が多くなってくるんで、それを防ぐため(筋肉注射)なのではと思います」

 

この先生の専門は医学や薬学ではなく、遺伝子をはじめ細胞内での分子の働きを研究する生物学。それにしても、「ワクチン接種が嫌われないよう、打っても赤く腫れにくい筋肉注射を選択した」というのは本当だろうか。確かに「ワクチンにおいて筋肉注射の方が皮下注射と比べて局所の反応(痛み、腫れなど)が少ない」とする見解はあるのだが…。…続きは本誌

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