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2020年09月25日

無風が一転の長岡市長選攻防戦

2020年08月27日

ある建設業界関係者はこう言う。「談合は悪。業界の発展を阻害する。技術の研鑽も、業者同士の競争もなくなるからです」。政治の世界も同じらしい。長岡の磯田市政にあって、共産党から自民党まで、仲良く「与党」だとか。馴れ合いの「談合政治」から脱却するため、10月の市長選は無風が一転…?

 

長岡市の磯田達伸市長が初当選したのは4年前の10月16日、知事選に立候補した森民夫前市長の辞職に伴う市長選だった。当時副市長だった同市長は、森前市長の後継指名を受けて出馬した。

 

今年6月、市議会の一般質問で、磯田市長は再選を目指し、次期市長選に立候補することを表明した。当然、事前のシナリオがあっての話。市長の去就について質問する栄えある役目を頂戴したのは、市議会最大の保守系会派、「市民クラブ」の丸山勝総市議だった。

 

市議会でのやり取りを受け、メディアは一斉に「磯田市長、再選出馬表明」を伝えた。そして判で押したように、「現時点(6月中旬)で対立候補擁立の目立った動きは見られない」とも伝えた。当時、確かに目立った動きはなし。それゆえ「無投票再選を見越した余裕の出馬表明」と思われた。

 

緊迫感を欠いた余裕は思わぬポカを生む。

「議会での正式な出馬表明の前、磯田市長は後援会の大幹部である経済界の重鎮に何の連絡もしていなかったのです。その方は〝しょうがないさ〟と言っていましたが、その言葉の裏に憤りが感じられました」(長岡市の会社社長)

 

出馬表明後、磯田市長サイドで、市長選に向けた目立った動きは見られず。選挙は9月27日告示、10月4日投開票だ。「無投票」を想定し余裕と思われた同市長サイドだが、8月初旬に動きがあった。同月25日に後援会の会合を持つという。その案内文書が関係者に送付された。

 

「磯田サイドの動きは、一部に対立候補を擁立しようという動きを察知してのものだったかも」(観測筋)

 

確かに「無投票阻止」の動きはある。

「磯田市政の実態は、一般に知られていないのです。磯田さんは役人の延長で、能吏だが市長になり切っていない。ガバナ
ンスが欠如している。だから大規模で趣味的なプロジェクトが地元の業界を無視した状態で進められている。県と同等、あるいはそれ以上に財政が危機的なのに。財政の中身もあえて積極的に公表しない。市議会は実質的なオール与党で、ほとんどチェック機能を失っている。市民不在の談合、馴れ合い政治が今の市政です。このままさらに4年間続けさせるわけにはいかない」(市民団体関係者)

 

こうした市政に対する批判勢力が、対立候補を担ぐ可能性は十分にある。市長後援会が会合開催を決めた8月上旬、有力候
補と目される人物の去就が注目された。だがその後の動向は不明。

 

4年前、磯田市長を誕生させた主力部隊は星野伊佐夫県議(自民)らのグループだった。事務所の所在地から同県議のことを地元では「住吉」とも呼ぶ。8月中旬、「住吉は今のところ様子眺め」とも言われた。市選管による市長選の説明会は9月2日に行われる。

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