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2019年11月12日

泉田裕彦代議士 ”掟破り”の党員獲得計画露見

2019年09月27日

衆院5区の雲行きが怪しくなっている。かねて「不仲」がささやかれていた自民党の県議と泉田裕彦衆院議員だが、やはり両者の関係は決裂状態らしい。党員獲得をめぐる泉田サイドの対応に、一部の県議が不満を爆発させた文書を配布。その内容たるや、まさにギスギス感MAXの代物だった。

 

発端は党員獲得

 

とにかく文書を見ていただきたい。公人が公党の役員らにあてたものだから、あえて名前を伏せる必要もあるまい。文書の日付けは8月28日、魚沼市選出で自民党の皆川雄二県議が、市内の同党支部長らにあてたものだ。

 

魚沼市は6つの町村が合併して誕生した。自民党の地域支部も旧町村ごとに6つある。この文書はそれら6支部の関係者にファクシミリで送信されたもので、当初は限定されたごく少数の手元にだけあった。だがその内容が内容だっただけに、アッという間に拡散されたらしい。

 

 

表題にあるように、文書は5区の泉田裕彦衆院議員による党員獲得に関するもの。自民党の党員獲得だが、一昨年あたりから国会議員に大号令がかかっているようだ。国会議員一人当たりノルマは1千人だという。

 

昨年5月には同党本部が記者会見し、「国会議員の党員獲得数ランキング」を発表した。

 

トップ、ワーストとも10傑が明らかにされたが、本県関係でいずれも該当者はなし。

 

注目すべきは、泉田議員が所属する二階派の領袖、二階俊博幹事長だ。昨年は堂々の第3位、今年は順位を上げ2位にランクされた。もちろんワーストではなくトップ10での話。「およそ8割の国会議員がノルマを達成した」とされるが、二階派の泉田議員は…? というと、かなり苦戦中だとか。

 

自民党の党員だが、満18歳以上で日本国籍を有する人なら誰でもなれる。党費は一般党員で年間4千円。入党は、例えば新潟支部など、一般的には地域支部で受け付ける。その際、「入党申込書」に氏名、住所、電話番号などを記入し、党費を添えて申し込む。

 

ちょうど交通違反の反則切符みたいな格好をした申込書には、紹介者を書く欄がある。その紹介者から、誰が何人新たな党員を獲得したが分かるらしい。さらに例えば泉田議員ならそのコードがあって、このコードによってどの党員は誰の紹介で入党したのかが分かるのだとか。

 

圧巻のブチ切れ文書

 

皆川雄二県議の文書にはビックリ仰天の内容がいくつもあるが、以下の部分は穏当だ。

 

〈表記の件(党員獲得)について泉田事務所より党員獲得の依頼があったと伺っております。党勢拡大にむけ第5選挙区支部として新規党員を獲得することは大変重要でありますので各位におかれましてはご協力いただきますようお願い申し上げます〉

 

選挙区支部とは衆議院の小選挙区ごとにある支部で、その支部長が衆院選の公認候補となる。前掲部分に続くのが以下のくだり。これにはギョッとさせられる。

 

〈しかしながら継続党員を離党させて新規に党員を獲得することについては、甚だ遺憾で納得できるものではありませんし、小選挙区のノルマ、あるいは自身の役職の目的のために歴史と伝統ある地域支部党員に離党をすすめることは許されるものではありません〉

 

この文面どおりなら、いったん党員を辞めさせて、再度入党させ、それを「新規党員」と偽り、新たに党員を獲得したかの如く見せかけるとも解釈できる。これって、誰が考えてもズルで、国会議員がやることではあるまい。

 

この文書で最もビックリ仰天なのは、訂正、削除の部分が再度掲載されていること。文書の表題は「党員獲得における先般の文書の削除について」だった。マズい表現があった場合、「先般の文書を今回のものに差し替えます。前回の文書は破棄してください」とか伝えればいい。

 

それがあたかも削除した部分を再度強調するかのごとく、〈(削除は)※下線の部分です〉

 

と、わざわざ紹介している。しかもその内容が以下のようなブッ飛んでしまいそうなものだった。

 

〈既に参議院議員選挙の対応を巡り、私(皆川県議)は泉田事務所と関係がなくなりましたが〉

 

まさに前代未聞の内容。皆川県議のブチ切れ具合がそのまま文書になったような代物だった。…続きは本誌に

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