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2018年12月11日

噂される鷲尾英一郎代議士の自民入りに暗雲

2018年11月27日

新潟市長選で、「関ケ原の小早川」よろしく、自民の中原八一支援に立ち上がった鷲尾英一郎。この市長選と同日、鷲尾の選挙区である衆院2区の燕市で、市議選の投開票が行われた。最下位当選の約5倍、スキーのジャンプなら「K点越え」の4千票超を獲得して初当選した新人の若手女性市議は鷲尾の元秘書。3人の「鷲尾チルドレン」と呼ばれる市議はいずれも上位当選で、そのトバッチリで落選した現職もいる。「自民入りを目指す」とされる鷲尾だが、地元の同党関係者からは反発の声も上がっている。(一部敬称略)

 

断トツの〝鷲尾チルドレン〟

 

10月28日に投開票が行われた新潟市長選。勝利したのは自民党が支持した中原八一だった。その横で共に万歳をしていたのは細田健一など同党の国会議員にあらず。今は無所属だが、元民進党県連代表の鷲尾英一郎衆院議員だった。今さら申し上げるまでもないが、鷲尾は同市長選で野党共闘側ではなく、自民の中原を支援した。

 

鷲尾は自身のブログで〈市民目線より共闘そのものを重視する野党はおかしい〉と述べている。やはりブログで〈(報道に見える自身への批判で)『野党共闘側から当選した鷲尾氏』『野党共闘を推進した鷲尾氏』等々の表現もあった。これらは全くの事実誤認であるので、ここで真実を明確にしておきたい〉とし、〈私は野党共闘に一度も賛成したことはない〉としている。

 

11月12日、鷲尾は東京都内でパーティーを開催した。参加者によれば、当日の様子は以下のよう。

 

「応援の国会議員は国民民主、立憲民主から2、3人ずつ、自民党の議員も市長選の応援に対するお礼の名目であいさつしていました。鷲尾先生はあいさつの中で、具体的な政党名は出しませんでしたが、新潟の野党を批判しつつ、自身のブログにあるような話をしていました。

 

〝来年衆参ダブル選挙になる可能性があり、(所属政党など)進退については、しかるべき時期に決断したい〟と述べていました」(鷲尾のパーティー参加者)

 

鷲尾参戦の新潟市長選も驚きだった。だがそれよりビックリ仰天だったのが、同じ日に投開票が行われた燕市議選だった。同市は鷲尾の選挙区である衆院2区の大票田で、鷲尾も事務所を構えている。これまで同市議会の定数は24。これを4減し定数は20になった。市議選は24人の現職、新人が名乗りを挙げる激戦だった。

 

驚きはその結果だ。トップで当選を果たしたのが若手の女性で、新人の柴山唯。得票は4千259。2位も女性で、当選3回となった公明党の現職で、得票は2千865。これだけではトップの得票がいかにスゴいか分かりにくい。

 

今回の改選で最下位、すなわち20番目で当選した市議の得票は874。下から5番目でも1千票ほどだ。トップの新人女性は最下位の5倍近い票をかっさらって当選したことになる。他を圧倒する断トツの得票で初当選した若手の新人は、鷲尾英一郎衆院議員の秘書だった。

 

トップから5位内で当選した新人は、4千259票を獲得した柴山市議のほかもう一人いる。2千543票を獲得した岡山秀義市議だ。同市議も鷲尾衆院議員の支援を受けたという。そしてもう一人、1千994票を獲得し、6位で3回目の当選を果たした小林由明市議も改選前から鷲尾派だ。

 

断トツの4千票超えを含む、いずれも上位当選の3人は、地元で「鷲尾チルドレン」と呼ばれている。〝チルドレン〟ら3人は、改選後の市議会で「チームつばめ」なる会派を結成した。3人の平均年齢は44歳で、ほかに比較して圧倒的に若い。

鷲尾とチルドレンへの怨念

 

古参の市議は意外と冷静にこう言う。

 

「新人女性候補の得票だが、これまで女性の議員が一人しかいなかったところに30代の若手が手を挙げた。鷲尾の支持者のほか、女性や浮動票の多くを獲得したことであの得票になったものだと思う」

 

建設関連会社の役員はこう言う。

 

「〝鷲尾チルドレン〟と言われた議員らは資金に余裕があったのではないか。新聞配達を利用して、自身のパンフを配布していた。新聞折り込みではないんだ。新聞とは別に、パンフを新聞受けに入れるようなスタイルだった。市内全域ではないが、一部町内で告示前にそんなことがあった」

 

鷲尾の支援が3人のチルドレンに集中したため、気の毒な事態も発生したらしい。…続きは本誌に

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