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2018年10月22日

大阪府箕面市の「子供の貧困対策」に見習え!

2018年09月27日

子供の貧困が全国的に大きな問題となっている。貧困家庭に身を置く子供たちは総じて教育の機会を奪われ、それがわが身にも連鎖していく悪循環にさらされている。先ごろ新潟市議会の一般質問で先進的取り組みが紹介された大阪府箕面市を例に子供の貧困対策について考える。

 

民生委員「〇〇ちゃん、学校行くよ!」

 

新潟市中央区のとある住宅街の住民が話す。

「〇〇ちゃん(※女の子)は今春、中学生になったけど、もう夏が終わるのというのに一度も制服を着て学校に行くのを見たことがないね。母子家庭の子なのですが、母親はまったく定職に就く気がないものだから、ずっと生活保護を受けていますよ。

 

言っちゃあなんですが、母親がイイ加減この上ない人でね、逮捕歴があるくらいです。5、6年前に今の貸家に引っ越してきて以来、近くの民生委員さんが毎朝、自宅を訪問して〝〇〇ちゃん、学校に行くよ!〟と起こしにくるのですが、隣の布団で母親がまだ寝ていましてね…。

 

そんな状況では子供だって学校へ行きたがりませんし、その必要性も感じないものだから、ワンワン泣いて嫌がるんです。もっとも小学校時代はたまには登校していましたが、それは単にお腹がすいて給食を食べに行っていただけでしてね…」 (60代男性住民)

 

近所の人たちによれば、母親はご飯づくりも含めていっさい炊事をしないという。食事は外食か、母娘連れ立ってコンビニで買い物をしている姿をよく見かけるという。

 

前出の住民がいう。

 

「〇〇ちゃんが勉強ですか? 勉強はまったくしていないようですが、会話の内容から察するに頭は決して悪くありませんよ。ちゃんと勉強さえすれば優等生になれるだけの頭は持っていると思います。だから近所の人たちは〝もっとちゃんとした家に生まれてきたなら〇〇ちゃんも幸せだったろうに…〟といって不憫がっていますよ」 (同)

 

今、子供の貧困が大きな問題になっている。貧困家庭の多くはシングルマザーの少ない収入で家計をやりくりしているケースが多いという。

 

新潟市ではいうまでもなく生活保護や就学援助などのさまざまな支援制度を用意している。しかしこれらの支援を受けた家庭が果たして貧困から抜け出せるかというと、そう簡単なものではない。むしろいったん支援を受け始めたら、それにずっと頼り続ける家庭がほとんどのようだ。

 

「貧困家庭はひとり親であることが多いようです。新潟市でも離婚する方々が年間1100組ぐらいあるといいますから、子供の貧困問題はまったく他人事ではありません」

 

そう話すのは新潟市議会の山田洋子議員だ。山田議員ら同市議団は先ごろ、こども未来部長をはじめとする行政当局担当者らと大阪府箕面市を視察。同市における子供の貧困対策の先進性に深く感心したという。

 

子供には自信と能力と気概を

山田議員が話す。

「私が9月定例会の一般質問で取り上げた箕面市における貧困対策にしても新潟市の対策にしても、個々の施策自体はそう大差ありません。しかし箕面市は貧困の連鎖を止めるという明確な目標があること、施策の組み立てや意気込み、施策への切り込み方において新潟市を圧倒しています」(山田議員)

 

その箕面市は「子育てしやすさ日本一」を政策の柱に掲げているという。このスローガンのもとで同市は人口がここ10年右肩上がりで推移しているほか、年少人口も14%増を確保しているという。

 

新潟市の行政運営とどこに違いがあるのか?

 

箕面市の取り組みが大きな成果を収めていることについて、山田議員は市議会9月定例会の一般質問で以下のように指摘した。…続きは本誌に

 

 

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