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2018年12月10日

御身大切で新潟市政奪還を放棄した自民党の出来レース

2018年09月27日

誰もが予想したことながら、10月28日の新潟市長選について、自民党新潟支部の「一本化断念」が伝えられた。同党から手を挙げているのは吉田孝志前市議と中原八一前参院議員の二人。この二人を含む4人で争われるであろう市長選で、「自民共倒れ」の可能性が高まっている。せっかく花角英世知事の誕生で上げ潮ムードになってきた新潟なのに、冷や水をぶっかけるよう結末が懸念される(一部敬称略)。

 

無責任体質の候補者調整

 

新潟市長選に関する自民党の候補者調整について、新潟市内に在住する古参の自民党員がこう言った。

 

「そんなの始めっから分かりきっていたことじゃないですか。吉田か中原か、結論を出すなんて誰も思っちゃいない」

 

自民党では吉田孝志前市議がまず手を挙げ、次いで中原八一前参院議員が手を挙げた。9月18日、旧新潟市を対象エリアとする同党新潟支部(石﨑徹支部長)が執行部と総務部の合同会議を開き、10月28日に投開票が行われる新潟市長選について、吉田、中原のいずれも推薦せず、実質的な自由投票とすることを決めた。党員らからは冒頭のような嘆きともとれるような声が多く聞かれた。

 

「今さらの話だが、新潟市だけではなく、県内全体を見渡しても、候補者を調整できるような力を持った政治家がいなくなってしまった。誰を担いで選挙を戦うかなど、多数決で決めるような内容ではない。候補者調整は調整される側の政治生命を左右するような作業だ。だからいざとなったら自分自身が詰め腹を切るような覚悟で臨まなければならない。

新潟市内にある自民党の14支部から新潟支部が一任を受けたわけだが、両者推薦せず、自由投票という結果について、誰か責任を取った者はいるのか? 結果が出て、やれやれと思っているような連中ばかりではないのか」 (同)

 

一方、吉田、中原の選対事務所関係者は異口同音に「変な結論を出されるより、これでよかった」と語った。

 

「仮に党県連に調整を持ち込んでも同じことだったろう。県連会長の参議院議員、塚田一郎は来年改選を迎える。誰だって自分の選挙を考えれば恨みを買いたくない。あえて

 

火中の栗を拾うようなことはしたくない。バッジを付けた連中は、バッジが付いてこそ初めて仕事ができるのだから、自分の選挙で有利か不利かを基準に考えることは致し方ない一面もある」(元地方議員)

 

市内の経済人はこう言う。

「まったく無責任の極みだ。自民党の連中は、口を開け保守市政奪還などと言うが、口だけだ。これでまた新潟市が昔の革新市政の亜流みたいになったらどうしてくれる。今でも停滞、格落ちなのに、さらに落下速度が加速しかねない」

至極ごもっともと言いたい。

 

もはや修復不能

 

8月18日、自民党は広くオープンな方式で吉田前市議と中原前参院議員による政策発表会を開催した。会場となった新潟市内のホテルには200人ほどの党員らが集まり、二人の政策を聞いた。ただし発表は20分ほど、質疑応答や吉田、中原が意見を戦わせる場面もなかった。

 

この日、司会は高橋直揮県議(西区)が務めた。政策発表前のあいさつは、自民党政令市議連の会長で、自民党新潟支部で市長選候補者選考に当たる委員会の座長でもある佐藤豊美市議(東区)が担当した。高橋県議、佐藤市議の二人は、これまで十数回にも及び、時には市内14支部にも広く呼びかけた候補者選考に関する会合を重ねてきたという。

ただし公平な選考が行われてきたのか疑問が残る。…続きは本誌に

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