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2018年08月18日

自民分裂の「永田町的読み方」

2018年07月27日

新潟市長選も外から、特に永田町界隈から見ると違ったふうに映るようだ。自民党本部では9月の総裁選より、その後の党内人事に焦点が移っているらしい。注目は二階俊博幹事長が続投するか否か。仮に交代した場合、二階派の現職国会議員のほか、花角英世知事や中原八一元参院議員、そして新潟市長選への影響も考えられるという。

 

世界遺産ショック

 

いきなり話が横道に入って恐縮だが、7月19日、佐渡の世界遺産推薦見送りが明らかになった。今回で4年連続のチャレンジだったが、果たせなかった。国の文化審議会が推薦候補としたのは「北海道・北東北の縄文遺跡群」(北海道、青森、秋田、岩手)。

 

青森県の三内丸山遺跡や、配石遺跡として知られる秋田県の「大湯環状列石」などを構成要素とする遺跡群で、今回が6回目の挑戦だったという。この縄文遺跡群に比べれば、佐渡の落選はまだ4回目で、悲観する話ではない。今回、佐渡の評価は相当にアップしたとされ、次に期待が持てる内容だったともいわれる。

 

だが政界の一部は相当に落胆しているらしい。

「今回の世界遺産推薦は明らかに政治マターでした。大島理森衆議院議長は青森県出身ですが、その意向が働いたという、もっぱらの評価です。佐渡の落選で、新潟の関係者は落胆が深いと聞いています。

 

6月に新潟では花角英世知事が誕生しました。花角知事はかつて二階俊博自民党幹事長の秘書官を務めたことのある人物です。知事選では二階派や細田派ら、安倍首相を支える派閥の議員が大挙して新潟入りしました。

 

世界遺産の件ですが、花角知事の出身地である佐渡は二階派の支援があるものと思われていました、知事選を前後する時期、佐渡の世界遺産登録には新潟出身の官僚OBもこぞって協力するという話でした。それが実現しなかった」(在京の自民党関係者)

 

関係者の落胆は今回の落選もさることながら、その先を見込んでのことだったらしい。

 

「自民党では9月に総裁選が実施されます。このままいけば安倍3選は確定的です。問題はその後の党内人事です。特に幹事長ポストですが、二階さんは交代がささやかれています。次は二階派よりやや数が多い岸田派から幹事長を出すことになると思います。

 

幹事長とは党の実質的なトップです。新潟に岸田派の国会議員はいませんね。ただでさえ新潟の国会議員は弱小ですが、幹事長派閥の国会議員がいなくなることでさらに弱体化する。こうなると佐渡の世界遺産登録もおぼつかなくなります。だから落胆が深いということなのです」 (同)

 

市長選より参院選

 

9月の自民党総裁選が新潟市長選に影響があるだろうか? 考えてみれば、中原八一元参院議員も二階派だった。「以下は後から取って付けたような話かもしれませが、中原八一さんが市長選へ出馬を決意した背景にも、やはり9月の総裁選と関係があるように思えます。当初、中原さんは自民党の新潟支部長でしたから、自民の候補者を選考する立場にありました。それなのに自分が名乗りを上げてしまったわけです。

 

やはり焦り、後がないという気持ちがあったのでしょう。2年前の参院選で落選し、昨年の衆院選で比例に出馬したものの当選はできなかった。そして市長選です。中原さんは二階派ですから、やはり二階さんが幹事長のうちに…という気持ちもあったと思います。9月の総裁選が終わり、その後に幹事長が交代する前に、市長選の候補が自分に一本化されることを願っているのではないでしょうか」(在京の自民党関係者)

 

だが状況はそれほど生易しくない。…続きは本誌に

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