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2018年05月27日

”援交知事”醜態辞職劇の波紋

2018年04月27日

この度の辞職記者会見は民衆が固唾を呑んで見守る中開かれたお白洲の様相を呈していた。強大な権力を握る県知事が裁かれたのだから、地獄で閻魔さまが火責めに遭っているようなものだった。テレビを見つめる主婦の眼は、軽蔑の色を露骨に表し、前知事に冷たい視線を送っていた。前知事が流した泪は疼くような血の沸りを抑えきれなかった懊悩の表れだったのか。

 

米山前知事が権力の座から滑り落ちた危険な斜面

 

「まさか…」、県民の誰しもがそう思ったに違いない。突如として表明された米山隆一知事の辞職についてだ。その理由もまた「まさか…」の内容だった。就任から約1年半。原発の再稼働をストップさせても、自身の行動は止められなかったのだろうか。東大医学部卒の医師で弁護士という超エリートだった米山知事。「どんなに優秀でもヘソの下は別」との教訓を残したが、煩悩の奔流こそ、危険な斜面だったのだ。

 

米山知事の美学・・・

 

 

4月17、18の両日、米山隆一知事は記者会見を開いた。その内容は今さら言うまでもない。初回の会見で辞職を表明すると思われたが、それもなく、事態を具体的に説明することもなかった。知事というポストへの未練からだったろう。「あの会見はなんだったのか」と、県政与党の関係者や支援者、メディアや一般県民からさえ、かえって非難される結果となった、

 

2回目、18日の会見は午後6時から行われた。車に乗った米山知事が県庁正面に到着したのは10分前頃で、周囲は既に暗くなりかけていた。報道陣が待ち構える中、もみくちゃになりながら知事は無言でエレベーターに乗り込んだ。そして3階の東回廊にある知事室へ急いだ。

 

しばらくして米山知事は知事室を出て記者会見場に向かった。会見場は同じフロアで、知事室を出てから通路を渡って右側だ。知事が使う会見場の入り口ドアは記者席と対峙する側に設置してある。知事がそのドアを開けたとたん、カメラのフラッシュが一斉にたかれ、シャッター音がしばらくの間鳴り響いた。報道陣の数は100人を優に超えていた。

 

2回の会見とも、知事が涙をぬぐう場面があった。いずれも質問が原発再稼働問題に及んだ時だ。18日、知事は「(原発再稼働への対応について)県民の期待も大きかったと思うが、1年半で投げ出すことについて県民へのメッセージは」と問われた。知事は「心から謝罪したい。本当にそこは申し訳ない」と涙ぐんだ。

 

その涙をテレビで見た、知事と長岡市の新潟大学附属中学で同期だった人物がいる。知事は同中学から灘高、東大医学部に進んだわけだが、同期の人物はこのシーンで中学の頃のエピソードを思い出したという。ある時、当時の知事が泣いているところに出くわした。なぜ泣いているのか尋ねると、「試験の問題を一問間違えてしまったのが悔しい」ということだったとか。

 

中学の頃はたった一問の間違いで泣いた米山知事。それから医師となり弁護士となり、そして政治家になって故郷の知事に就任した。それがたった1年半で、一つのスキャンダルで泣くことになろうとは…。

 

「週刊文春」の記事によれば、出会い系サイトを使って知り合った女性と関係を持ち、金を渡していたという。「援助交際」、さらに「売買春」といった可能性すらある内容だった。だが一方では、「独身の知事が風俗で遊んだだけではないか」といった見方もある。

 

米山知事は4月15日に文春の取材を受けたという。その翌日から、「知事辞職の意向」という一報が駆け巡った。この段階で辞職の意思は固いと伝えられ、メディアも知事とのコンタクトを取りあぐねていた。その頃、「知事と話した」という人物がいる。この人物が「辞職する必要はないのでは」と言うと、知事は「自身の美学に反する」と語ったという。

 

ヤリモク、カネモク

 

米山知事が使っていた出会い系サイトだが、一般に女性は無料で、男性は有料でポイントを買って利用する。女性と男性が掲示板やプロフィルなどを見て、気に入った相手にメールするなどして出会うシステムだ。相手にメールしたりメールを受け取ったりすることなどでポイントが消費される。男性が女性にメールするのに、1回数十円から100円程度かかるという。

 

「週刊文春」の記事によれば、米山知事はいずれも20代前半の女子大生と出会い系サイトで知り合い、関係を持ったという。そして会うたびに、3万円、4万円を渡していたのだという。「援助交際」、さらには「売買春」の可能性が取り沙汰されるゆえんだ。知事と同年代の男性会社員はこう言う。

 

「中には純粋な出会いもあるかもしれない。だが知事と同じ50代の男が女子大生と出会うなど、まともに考えてあり得るはずがないでしょう。50の男が普通の女子大生の恋愛対象になりますか。出会い系の多くは〝買いたい男〟と〝売りたい女〟が出会う場なのです。

 

だからメールのやり取りで、普通に女性の側から〝別2〟(ホテル代別で2万円)とか言ってくる。米山知事だって、そんなことを承知で利用していたのでしょ」

 

文春の記事には「駅で待ち合わせ、20分ほどの距離にあるラブホテルに入ることが多かった」といった女性のコメントも紹介されている。記事を読んだ20代の女性はこう言う。…続きは本誌に

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