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2017年11月25日

波乱含みで走り出した弥彦村「おもてなし広場」

2017年04月27日

p72小林豊彦新村政がスタートしてから2年が過ぎた。それまで36年間、村長選で無投票を繰り返してきた村にとっては異様に「濃い」2年間だったろう。議会は波風どころか、嵐と雷雨を呼んできた。村長の選挙公約である「おもてなし広場」構想がスタートを切り、今後も議会の波乱を予感せざるを得ない。

 

「おもてなし広場」先頭打者の責任

 

3月24日、JR弥彦駅と彌彦神社からほど近い弥彦村の一等地に、「農産物直売所やひこ」がグランドオープンした。

 

同直売所は、小林村長の選挙公約である「おもてなし広場」構想のうちの1施設。同広場内では直売所のオープンを皮切りとして、今年度内に多様な施設が整備される。

 

おもてなし広場構想をめぐっては、小林村政がスタートした’15年2月時点から、議会内で激しい議論が繰り広げられてきた。その原因を「村長の強引な政治手法のせいだ」とする声もあれば、「反村長派が抵抗しているせいだ」との声もある。その様子が本誌を含む地元メディアで報道されていることから、「村の恥だ。早く静かな村になってくれ」と切に願う声も聞く。

 

何はともあれ、村長悲願のおもてなし広場が動き始めた。「農産物直売所やひこ」は木造平屋建てで156㎡。建設費は約6千万円。そのうち約3千万円に、国から得た地方創生加速化交付金が充てられている。運営は、村長後援会役員でつくられる株式会社弥彦さややが行う。

 

直売所の目玉の一つが、「塩むすび」。弥彦産のコシヒカリを使った塩むすびの販売は、村の活性化施策として村長が猛プッシュを続けていた。それがようやく実現した。

 

おにぎり2個と具沢山の豚汁がセットで税込300円。学生や働きざかりの男性の一食分には少し足らないかもしれないが、小食の女性なら満足できるだろう。

 

コンビニでは塩むすびが1個100円で購入できるが、超大手企業だからこその価格だ。弥彦村の小規模な民間企業としては、この塩むすびセット、かなり頑張った価格設定では?

 

率直に、さややにそう尋ねた。

「お客様からは大変喜んでもらっていますので、併せて地元産のお野菜など、いろんな商品を買っていただければいいと思っています」

 

やはり、かなりのご奉仕価格のようだ。

 

ただ村関係者が話すように、「300円で軽食が取れるのは弥彦村で画期的なこと」。観光地の商品として、も、他にないタイプに属するだろう。

 

直売所のオープン日は金曜日。金・土・日と合わせて推計5千人が来店した。

 

直売所を運営するさややはオープンに際し、弥彦村とその周辺地域に計3万部のカラーチラシを配布。さらに4月中に2回、5〜11月まで毎月1回、催しに合わせ
て同数のチラシを配布する。「採算度外視とはいいませんが、初年度は宣伝費を惜しむべきではないと思います。まずは認知してもらうことが大事です。

 

直売所を成功させなければ、おもてなし広場の次の施設が整備されても“うまくいくわけがない”と言われてしまいます。そうならないように、この施設を軌道に乗
せたいと思います」 (さやや)

 

…続きは本誌に

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