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2019年11月12日

市議会で市長が取り消した発言の中身

2019年10月26日

新潟市議会の本会議の様子はインターネットで生中継され、その後は録画中継される。このうち9月26日の小泉仲之市議に対する中原八一市長の答弁で、昔のレコードでいう針が飛んだような部分がある。後で市長が発言を取り消した部分がそこだ。消えてなくなった部分を知りたくなるのが人情というもの。

 

9月定例会最終日の本会議では、「市長の発言の取り消し」という日程があった。市議会の本会議はインターネットで生放送、ないし録画で中継される。それを視聴してみると、佐藤豊美議長がこう述べている。

 

「市長から9月26日の本会議における発言について、お手元に配布の発言取り消し申し出書に記載した部分を取り消したいとの申し出がありました」

 

これが「意義なし」で認められた。だが市議らに配布された資料を見なければ、どんな発言が取り消されたのかが不明だ。9月26日、本会議場では6人の市議が登壇し、一般質問が行われている。

 

市長が取り消しを申し出た発言は、6人の市議に対する答弁のうちのどこかということになる。質問に立った6人のうち、4人は与党系で2人は野党系。後者2人の質問に狙いを付け、ネット上の中継録画でチェックすると、ありました。

 

小泉仲之市議(東区、無所属)の質問中、冒頭から4分15 秒付近の市長答弁で、P音が入っているわけではないが、昔のレコードでいう針が飛んだような部分がある。市長が「市政において公平、公正を期しているが、今後も瓜田に履を納れず、李下に冠を正さずの姿勢を貫
き…」と言った次の部分が消されている。

 

実はこの消された部分、発言の直後から話題で、「これは撤回ものだ」と言われていた。その取り消し発言だが、意外と簡単に再現することが可能だった。前述のとおり、市長の発言が取り消されたのは10月7日の本会議。

 

だがその後もしばらくネット上の録画中継では取り消し部分が削除されないままだった。何かと話題の部分だっただけに、削除前に録音していた人も多かったらしい。その音源をチェックすると、市長発言の取り消し部分は以下のようだった。

 

「なお本年2月の本会議の『深谷(成信)議員からの』一般質問で受けた内容は、答弁しましたとおり、事実無根ですので改めて申し上げます」(『 』部分が取り消し、削除された部分)

 

深谷市議は中国総領事館の土地取引に関わった不動産業者と、一時その土地を所有した親族企業から市長が献金を受けていたこと、市長が参議院議員時代に国会で中国総領事館に関連した発言をしていることなどを指摘した。

 

そして2月の本会議では深谷市議が聞いてもいないのに、「野党議員より2012年3月の参議院国土交通委員会で領事館問題を取り上げたことがあっせん収賄罪に当たるとの質疑だったと記憶していますが、事実関係においても、また献金の適法性においても事実無根です」と答弁している。さらに9月の本会議でも、小泉市議が聞いてもいないのに、「質問外答弁」で、取り消し部分を含む答弁をした。

 

「親族企業のことを指摘されると、市長はナーバスになる」とは与党議員の指摘だ。

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