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2019年10月21日

大学入試改革に避けて通れない”アルファベット教育”とは?

2019年07月26日

IT、ICT、AIぐらいなら、デジタル音痴でも何となくお分かりだろう。SSHやJePはどうか? 教育界にはいま、難解なアルファベットや横文字の施策がどんどんと入り込んでいる。それら施策が、2021年からスタートする新しい大学入試(新入試、共通テスト)に関わっているとすれば、対象の親子は知らないでは済まされない。

 

詰め込み教育は必要!?

 

2020年1月の実施で、平成時代の大学入試を支えた大学入試センター試験が幕を閉じる。

 

平成の世に必要とされたのは知識の量だった。いわゆる「詰め込み型教育」が平成初期まで続いた。それではダメだと「ゆとり教育」が始まり、習得すべき知識の量は激減。教科書は薄っぺらになった。しばらくすると、各種の学力調査で「日本人がバカになっている」こ
とが判明。ゆとり教育が見直された。知識の習得をめぐり、右往左往したのが平成時代の教育だった。

 

テレビのクイズ番組に出てくる東大生・東大OBの、腹立たしいくらいに賢いこと。知識量が豊富な上に、豆知識まで備え、その上、解説までもが分かりやすい。

 

「東大に入るような超優秀な層は、やるなと言っても勝手に勉強するため、知識はあって当然といった風です。教科書に載っていない、無駄とも思える知識まで読書やネットなどから独学で習得するものだから、知識に厚みが出る。さらには、ある知識とある知識を結び付けて解を導く術をも身に付けていて、これは高い思考力と分析力を備えているからと言えます。分かりやすく言えば、たくさんの知識を自由自在に操れるのが超優秀な層です。

 

2021年以降の大学入試、さらに教育界と社会が求めているのは、実はココ。超優秀な層が既にしている営みです。ということは、あえて詰め込みと言いますが、詰め込み型教育は無駄にならない。知識があることを前提にした教育活動が展開されるからです」

 

ある教育関係者はそう解説する。これから見ていくように現在の高校では、必ずしも詰め込み型授業が行われているわけではない。だが、知識の習得を前提にした教育活動が行われていることは、この特集から理解できるはず。

 

共通テストは俗に大学入試改革とも言われる。大学入試に加え高校、大学の在り方をも大きく変えるのが「高大接続改革」だ。文科省はこの改革の必要性を次のように記している。

 

〈グローバル化の進展、技術革新、国内における生産年齢人口の急減などに伴い、予見の困難な時代の中で[・新たな価値を創造していく力を育てることが必要]とされています。高大接続改革においては、高等学校教育、大学教育、大学入学者選抜を通じて[・学力の3要素を確実に育成・評価]する、三者の一体的な改革を進めることが極めて重要であるとし、これらの改革に向けての取組みを着実に進めています。〉(・は本誌)

 

学力の3要素とは何か。

①基礎的・基本的な知識・技能
②知識・技能を活用して課題を解決するために必要な思考力・判断力・表現力
③主体的に学習に取り組む(主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ)態度

 

重要だからこそ、知識・技能の習得が真っ先に記されているのだろう。そして、次に活用するとある。知識のあることを前提としている。しかも「主体的な態度・主体性」という。「超優秀な層」がしていることばかりではないか。

 

高大接続改革は、学力の3要素を「育成・評価する」とある。評価には、実は入試も含まれる。合否判定に使われるということだ。

 

3年間の記録集を作成していく

 

「主体」とは「自らの意思で行動する」(「新明解国語辞典」三省堂)こと。これからの大学入試では、「自ら進んで活動に取り組んでいるかどうか」が合否の判断材料にされる。主体性は数値化できるものではなかろう。やる気スイッチでもあれば話は別だが、いったい、どうやって主体性を評価しようと言うのか。…続きは本誌に

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