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2019年01月21日

ブルボン チョコレートの牙城を崩したあの商品の秘話

2018年12月27日

ブルボンのヒット商品には文化の香りがただよっている。ブランド化に成功しアルフォート、プチシリーズにルマドイス。販売戦略も地域限定・期間限定・特定チャネル限定と多様化の動きは複雑化の極みにあるようだ。

 

健康に代わるトレンド未だ出ず

 

瀬戸田 ビスケットを含む昨今のお菓子ニーズの特色にはどのようなものがありますか。

 

吉田 ひとつにはチョコレートを中心とした健康ニーズをベースとした商品の動きです。2017年には結構ありましたが、2018年はその波がちょっと静かになっている。業界ではチョコレートを中心としたお菓子も昨年対比で厳しくなっています。今現在、健康に代わるトレンドは出ていないですが、各種のゲームや、IT関係のデジタルで流行ったものをおまけに付けたら、コンビニでもの凄く売れたとの情報があります。そのような現象が2、3直近で出始めています。

 

昔はありましたよね、ビックリマンチョコとか、お菓子以外の要素でヒットしたことが。お菓子業界が先んじた手法ですが、また出始めているようですね。単価は昔よりは高いのに動いているのは、大人になったゲーム世代が消費行動をとっているのではないかと分析しています。

 

それとインバウンドです。外国人が日本人と交流を重ね、日本文化に興味を持つことで、売り上げにつながっているようなのです。このチャネルを如何に上手く取り込んでいけるかは今後の課題といえます。

 

瀬戸田 今程おっしゃっていた健康ブーム、健康ニーズを端的に示した現象というのは出ていましたか。

 

吉田 2017年の乳酸菌ブームです。私どもはそれほどでもありませんでしたが、乳酸菌入りの商品がかなりの種類発売されました。その勢いがなくなってきているというのは聞こえてきますね。もちろん、消
えてなくなったということではなく、安定カーブに入りつつあるということです。

 

乳酸菌に続く商材として、高カカオ、カカオを多く含んだ商品にそこそこの動きは出ています。それとノベルティ(景品)商品は根強い人気があります。私どもで言えば、アイスクリームの中にルマンドを入れ、原料は厳選した本物志向としたルマンドアイスです。また、大粒のいちごをぎっしりと散りばめた板チョコレート、ストロベリーラッシュは、ネットで評判となりお客様が探して買いに来られたこともあります。先ほどのおまけもネットからの情報拡散でして、ネット情報はもはや目が離せなくなってきましたね。

 

アルフォートでチョコレートの牙城を崩す

 

瀬戸田 昨今のヒット商品の特徴を挙げますと。

 

吉田 最近は、各社ともに大きなヒット品がなく、その分市場が静かなんですよ。大ヒットが生まれれば業界全体に元気が出るのですが、ちょっと少ない感じがします。

 

瀬戸田 永年の売れ筋商品を丁寧に売る、〝昔の名前で出ています〟という感じですか。

 

吉田 昔からのヒット商品をしっかり売ろうという回帰現象は出ていますよね。

 

瀬戸田 アルフォートしかり、柿の種しかり。

 

吉田 アルフォートも20年以上経ちそういう年数になりつつあります。アルフォートミニチョコレートは今年15周年です。これを記念して〝15周年記念切手プレゼントキャンペーン〟をやっていたんですよ。ア
ルフォートは一番ご愛顧いただいているブランドですから。

 

瀬戸田 年間140億円前後でしたか。

 

吉田 アルフォート全体でね。

 

瀬戸田 アルフォートの東京限定販売を含め、アルフォートが売れ続ける要因や販売戦略についてはどうですか。…続きは本誌に

 

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