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2017年06月27日

株式会社富士屋  武藤慶太 社長

2012年05月23日

独自の新源泉掘削で、富士屋ルネッサンスに挑む

昭42年生まれ。関東学園大卒。平成10年、富士屋の代表に就任。一昨年8月に源泉掘削申請を行い、昨年3月に掘削許可を得た。

歴史と格式を感じさせる岩室温泉(新潟市西蒲区)。同温泉は来年開湯300年、老舗温泉旅館の富士屋は創業から145年を迎える。昨年、その富士屋は独自の源泉掘削に成功し、4月からの利用開始で生まれ変わろうとしている。

 

4月、自家源泉配湯へ

(52ℓ/分の揚湯に係る動力装置の許可が適当と認める)まるで裁判の判決文のようだが、これは1月24日に開催された県環境審議会の温泉部会による答申の内容だ。申請者は岩室温泉(新潟市西蒲区)の富士屋(武藤慶太社長)で、昨年同社が掘削に成功した自家源泉に、ポンプを設置することが認められた。 新源泉は富士屋の姉妹館である「ゆめや」の敷地内にある。名称は「上か みノの郷さと温泉」で、弱アルカリ性低張性温泉に分類される。ナトリウムやカルシウムを含む塩化物温泉で、硫黄分は現在の温泉より多いという。地下1千300㍍での温度は56 ・6℃。 「ナイアガラの滝からダイビングするような気持ち」で源泉掘削を決断したのが武藤慶太社長。明治元年創業の富士屋は岩室温泉で屈指の老舗だ。

 

「昨年の7月まで源泉の性質や、毎分どれだけ出せるかなどの調査を繰り返し、その後は周辺の源泉井戸にどのような影響が出るかという調査を年明けまで行っておりました。その調査も無事終了し、昨年12月に申請していたポンプの取り付け許可が下りた段階です」(武藤慶太社長)

 

新源泉は許可以上に揚湯可能だが、ほかの源泉への影響を配慮し、冒頭の許可内容となった。
「掘削に際し、ご指導をいただいた周辺の方々と共存させていただくということです」 (同)

 

弱アルカリ性の温泉は、肌に刺激も少なく、「やわらかな癒し系のお湯だ」という。新しい自家源泉を使った営業はこれから。「4月の初め頃には、何とかお客様にお入りいただきたいと思っています」(同)

 

富士屋、そして系列の「ゆめや」の露天風呂は、新温泉の導入で「源泉掛け流し」になる見込みだ。来年、岩室温泉は開湯300年、富士屋は創業145年を迎える。再来年は富士屋の会社設立60周年だ。こうした節目を直前に、同社はお湯そのものから生まれ変わろうとしている。

 

株式会社富士屋
新潟市西蒲区岩室温泉693番地
TEL(0256)82-4151
FAX(0256)82-4009
URL http://www.hotel-fujiya.co.jp


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