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2018年11月19日

指名停止期間中に1社匿名随契を発注の村上市

2018年10月26日

予想もしなかった展開になることを、「瓢箪から駒」という。この諺どおり、村上市の業務発注について、ひょんなことから意外なことが判明した。同市は指名停止期間中の業者に、堂々と業務を発注していた。しかも入札などではなく、1社特命随契で。市にもそれなりの理屈はある。だがその理屈を疑いたくなる事実もある。

 

監理業務でけが人発生

 

最初にお断りしておきたい。以下、ある業者に関し「労災隠し」のように言われた件について述べる。だが一部でそのように言われただけで、この件は決して「労災隠し」と認定されたわけではない。労働基準監督署が動いたとか、摘発されたといった経緯はなかったようだ。

 

労災か否かは別として、村上市(水道局)発注の工事現場で、関係者が骨折する事故があったという。発生したのは前年度末に近い時期、2月か3月だったらしい。場所は同市の荒島地内(旧荒川町)。ここで荒島浄水場の建築工事、機械・計装設備工事が行われている。その現場でのことだった。

 

労災の多くはこうした建設現場で起こる。大半は施工業者の作業員が関係する事故だ。だが今回話題になったのは工事業者の事故ではなく、監理を受注したコンサルタント業者の骨折事故だったという。

 

荒島浄水場の建築、機械・計装設備機械の工事とも、監理業務を受注していたのは、新潟市中央区に本社を置く新光コンサルタントだった。監理とは、設計図どおりに工事が進んでいるかをチェックする業務のこと。発注者の代理となって、図面だけでは伝わらない内容の伝達、工事現場との打合せや指示、発注者への報告を行う。

 

新光コンサルタントだが、今年1月に発覚した佐渡市の官製談合事件で逮捕者を出している。やはり村上市と同様、上水道関連での事件だった。昨年9月に行われた上水道の設計業務に関する入札で、事前に同社の所長が予定価格などを聞き、市職員がそれを教えたとされる。業者側の所長、市職員は起訴され、5月14日に新潟地裁で行われた判決公判で、二人に対し有罪が言い渡された。

 

新光コンサルタントは上水道部門に強い業者として知られ、佐渡市や村上市、五泉市などで実績がある。同社では今年1月に逮捕者が出て、その1、2カ月後に村上市の監理業務を受注した現場でけが人が発生してしまった。

 

事故ではないが、報告遅れる

 

村上市の荒島浄水場でけが人が発生した件について、市内の建設業者は以下のように語っていた。

 

「足場から転落して骨折したと聞いている」

 

これが事実とすると、新光コンサルタントか、建築工事や設備工事の施工業者に安全管理上の不備があった可能性がある。となれば、この骨折事故によって、村上市が業者らに対し指名停止といったペナルティを課していても不思議はない。だが同市にその形跡はない。

 

村上市では荒島浄水場でのけが人発生について、どう認識していたのか?…続きは本誌に

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