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2018年12月10日

北越銀行が経営統合前夜に重大な背信行為

2018年09月27日

10月1日に第四銀行と北越銀行が経営統合しようというまさにその直前、北越銀行サイドにトンデモない事態が発覚した。元行員が複数の顧客から計9300万円余りを騙し取ったとして逮捕された詐欺事件に関し、北越銀行は当初「弁済につきましては真摯に対応していく方針です」とコメントしていたが、ここへ来て一転、被害者に対して「損害賠償はしない」と主張し始めたのだ。第四銀行との経営統合前夜、北越銀行は自らその信用に泥を塗った格好だ。

 

詐欺被害に遭った在日台湾人女性ら

 

かつて金融マンといえば、その人物の信用面において「間違いのない人」といったお墨付きを与えられていたものだ。

 

それが今はどうだろう。県内でも信金や信組、農協、郵便局など金融機関に勤める職員による金銭がらみの不祥事が後を絶たない。金の使途は飲食やギャンブルなどの遊興費が大方で、女に注ぎ込むケースも少なくない。

 

信用や誠実さにおいて他の職種の追随を許さなかった金融マンのイメージは、もはや遠い昔の偶像と化してしまったかのようだ。

 

ただし同じ金融マンでも、こと第四銀行と北越銀行の両地銀に勤務している行員に関していえば、信用の高さにおいて別格といったイメージがあったのではないだろうか。少なくとも昨年末に北越銀行の元行員による一大不祥事が発覚するまでは…。

 

昨年12月8日、北越銀行は〈元行員による不祥事件〉と題する以下の書面をマスコミ関係者らに発信した。

 

それによると事故者、つまり不祥事を起こした元行員(※事態発覚後に懲戒解雇)を匿名としながらも〈男性、60歳〉、在籍当時に〈本部勤務〉だったことなどが記されている。

 

その時点で判明している〈事件の内容〉は以下のとおりだという。

 

〈事故者は、自己の遊興費や借入金の返済に充てるため、偽造した定期預金証書を用い、銀行の業務外で、お客さまから預金名目で現金を詐取していたものです。行内調査の結果、被害者は3名、被害額は9398万円となります。〉(北越銀行の発表資料より)

 

また事態発覚の経緯については以下のように記されている。〈10月23日にお客さまから定期預金に関するお問い合わせがあり、 行内調査を行ったところ発覚したものです。〉 (同)

 

そして本誌は被害者の一人と親交のある関係筋から話を聞くことができた。この人物を仮にA氏としておこう。

 

A氏は本誌記者にこう話す。
「実のところ私が付き合いのある被害者の一人は在日台湾人の女性でしてね、長岡市内に住んでいて、名前を陳麗華さん(仮名・63)といいます。陳さんには同じく在日台湾人の女友達がいまして、その女友達も今回の事件で3千万円もの現金を騙し取られる被害に遭っているのです」(被害者の陳さんと親交のあるA氏)

 

3人の被害者のうち2人は在日台湾人なのだという。

 

解約を申し出た途端、音信不通に

 

被害者の陳さんと親交のあるA氏が続ける。

 

 

「陳さんは女友達から〝私、北越銀行の行員さんから利息の高い定期預金を勧められて運用しているんだけれど、陳さんもやってみたらいかが?〟といって誘われたのです。

 

陳さんは長年の飲食店経営を通じて老後の生活資金を貯めていたことから、利息が高いとされる定期預金に関心を寄せたようです。女友達から問題の行員を紹介され、2回にわたって計1800万円を託したといいます」(被害者の陳さんと親交のあるA氏)

 

陳さんもその女友達も、行員が現金と引き換えに手渡した定期預金証書が偽物だなどとはよもや思ってもみなかったという。この行員は今年6月末に詐欺容疑で警察が逮捕、実名報道されている。名前を中山豊という。

 

中山は陳さんに初めて会った際に名刺を渡しているが、そこには新潟市東区にある藤見町ローンプラザの先任役の肩書が記されている。紛れもなく北越銀行の行員だ。

 

したがって陳さんは何ら疑うことなく2015年11月から12月にかけて計1800万円を中山に託し、それと引き換えに中山は偽造した定期預金証書を手渡した。現金と偽造定期預金証書のやり取りは陳さんの自宅で行われたという。

 

一方、陳さんの女友達は約3千万円を騙し取られたが、ピーク時には3900万円を中山に預けていたという。

 

女友達を知る関係筋が証言する。…続きは本誌に

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