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2018年11月19日

『機能性ディスペプシア』

2018年08月27日

丸山診療所院長
波田野 徹 氏

 

■医師データ
信州大学医学部卒。新潟大学医学部第三内科入局。長岡中央綜合病院内科部長を経て平成21年に開業。医学博士。日本消化器内視鏡学会認定 消化器内視鏡専門医。

 

 

 

胃もたれや胃の痛みなど、おなかの調子がなんとなく悪い状態が続く人が増えている。胃がんや胃潰瘍など、明らかな原因がある場合は別だが、胃の内視鏡検査で異常がなくても症状が続く場合、それは機能性ディスペプシアかもしれない。今回は社会的ストレスなどで発症することが多い現代病の一つで、約10人に一人はかかるといわれている
機能性ディスペプシアを取り上げる。解説は丸山診療所の波田野徹院長にお願いした。

 

「最近、機能性ディスペプシアの病態が明らかになってきました。胃もたれ症状や胃の痛みがあっても、胃の内視鏡検査で胃潰瘍や胃がんなどの異常が認められないことがあります。このような胃の症状が数週間から数カ月にわたって長期に続くとき、この状態を機能性ディスペプシアと呼びます。

 

それでは、機能性ディスペプシアはどのようにして発症するのでしょうか。原因として胃の運動機能障害、胃・十二指腸の知覚過敏、さまざまなストレスなどが考えられています。

 

健康な胃では、食べ物が胃に入ると胃が拡張し、次に蠕動が起こって食物が胃液と混ざり、十二指腸に送り出されます。しかし機能性ディスペプシアでは、胃の広がりが悪
く、蠕動運動が弱くなって胃に長く食物が残るため、早期の満腹感や胃のもたれ、腹部のむかつきの症状が出やすくなります。

 

また、胃液に含まれる胃酸に対しての内臓知覚が過敏となり、みぞおちの痛みや灼熱感を自覚しやすくなります。…続きは本誌に

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