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2018年12月11日

2018年大学入試結果 進学者数編

2018年05月28日

企業は世の中が欲している製品を作る。大学は企業が欲している人材を育てる。その要求が高まっている。「とりあえず大学に」と安易な考えでいられる時代ではもはやなくなった。本県の大学進学率は速報値で47・4%と、本誌の予想通り上昇した(昨年比)。大学に進学する以上、企業が欲しがる人間になって巣立たなければいけない。

 

合格者数も進学者数も、高校・中等教育学校の実力を端的に表す物差しだ。ただし、偏差値の高い大学に合格・進学させることだけが実力ではない。希望進路を実現させるために学校側が努力し、生徒の力を引き出すことが真の実力と言えよう。前号の合格者数に引き続き、今号では各校の進学者数を詳報する。

 

世界の中の評価は低い日本の大学

 

企業はいち早く外資の荒波に揉まれた。外資と共生している業界もあれば、席巻されている業界もある。

 

大学はどうか。1990年代、海外大学の日本校がブームになった。本県にもかつて南イリノイ大学新潟校が旧中条町にあった。南イリノイ大学は米国の大規模総合大学だが、新潟校は大学扱いではなく各種学校扱いだった。「国際化」の名のもとにブームが起きたものの、大学扱いではないことが響いたのか、2007年に廃校となった。他の日本校も同様に、開校から数年で姿を消した。

 

海外の大学が日本に進出してきても、日本の大学はビクともしなかった。だが、市場は元来、自由である。いつ海外から日本に対し、教育投資という名の爆弾が投下されても不思議ではない。「国際化」と言われた当時より、格段に国境は取り払われ、真に「グローバル化」した現代ではなおさらだ。

 

「THE世界大学ランキング」がある。イギリスの高等教育専門紙が、世界の大学の教育力、研究力、論文引用数、国際性、産業界からの収入といった指標から順位付けを行ったものだ。

 

直近のランキングでは、日本からは東大と京大がトップ100位にランクイン。だが、世界順位はそれぞれ46位と74 位。

 

世界81ヵ国1102校の順位が示され、日本の大学でランクインしたのは国立53、公立8、私立28。日本の大学数は約800だから、約1割しかランクインしていない計算だ。

 

 

大学ランキングはいくつかあるが、いずれも日本の大学はトップ10入りしていない。東大だ、京大だ、旧帝大だ、早慶だと国内トップクラスの大学に羨望の眼差しが向けられる。そんな日本のトップ大学を、子ども扱いする世界の大学が日本に攻め入ってきたとき、日本の大学は太刀打ちできるのだろうか。

 

2年後には、高大接続改革に合わせ大学入試が改革される。この入試改革では、これまでの受験概念=知識偏重が通用しなくなる。国公私立の枠を超えた大学再編・連携は始まっている。スーパーグローバル大学制度、機能分化して多様な教育研究を促された国公立大学、地方創生に伴う東京23区内の私大は定員を抑制…。国内の大学を取り巻く環境は、劇的に変化しているのである。

 

親の代の大学(環境)では、もはやない。「競争の緩い新潟県にいると気付かないかもしれない」(東京からUターンしてきた会社経営者)だけで、企業も大学も世界を見据えて動き出している。

 

民間経営者を理事長や学長として招聘し、世界で通用する人材育成に乗り出す私立大学も出ている。決して有名ではない地方の大学でも、第三者から極めて高い評価を受ける大学も出てきている。

 

相手は世界だけではない。AI(人工知能)はもっと脅威かもしれない。囲碁・将棋では、プロ棋士をも打ち負かした。“頭脳”では、間もなく東大に合格できるくらいの能力を身に付けるとか。いずれはAIに奪われる仕事も多数あると指摘されてもいる。…続きは本誌に

 

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