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2018年08月20日

焦点は原発にあらず、県政不信の払拭にあり!

2018年05月28日

まさかの辞職劇で知事選に突入したが、今回こそは新潟県にとって剣が峰の選択となりそうだ。外国人観光客を呼び込むインバウンド、クルーズ船寄港共、本県は隣県に比べ大差のボロ負けに甘んじている。インバウンドにおいては山形県が38%増に対し、本県3.4%減のデータが如実に物語っている。金沢は街に活気が横溢している。新潟はどうか。原発問題も重要だが、隣県すべてに後れをとっている新潟県が置かれた深刻な惨状を今こそ直視すべきだろう。

 

信用失墜の産みの親に謹慎を

 

知事選の費用は約9億5千万円だという。それほどの額を、なぜ「原発の再稼働を問う」や「現政権の審判」などに使わなければならないのか。県政への不信を払しょくし、信頼される県政復活のためにこそ使うべきで、それが本来の知事選というものだろう(敬称略)。

 

信用失墜の産みの親に謹慎を

 

5月20日、新潟市内のホテルで市議の在職10周年を祝う会が開催された。この日は6月10日に投開票される知事選の告示まで残すところ4日。その前哨戦もたけなわで、立憲民主党の枝野幸男代表が野党統一候補の池田千賀子を応援するため来県。同市中央区の古町十字路で、枝野、池田が共に街頭演説を行った。

 

その様子をながめながら、市議の「祝う会」に来賓として駆け付けたのが新潟市の篠田昭市長だった。自民などが支援する花角英世と中学、高校の同窓で、10年先輩だという。来賓の挨拶で同市長はこう述べた。

 

「新潟県の知事と政令指定都市新潟の関係が一番大事だと痛感せざるを得ない日々が続いてきたという感じもいたします。この数年、残念ながら新潟の拠点性は低下したと総括せざるを得ない厳しい状況です。新潟空港、新潟港も若干伸び悩んでいたということです。

 

ここにきて新潟市では地価も26年ぶりに上昇に転じ、これから本当に拠点化に向け、皆様からお知恵をいただいて最大限がんばる、がんばれる時期が来ていると思っております」

 

かつて震災がれきの処分をめぐり、泉田裕彦元知事と篠田市長が鋭く対立したこともあった。「県と政令市の関係が大事」とは、元知事の頃から同市長が実感していたことだったに違いない。市長の挨拶は転じて知事選に向かった。

 

「先ほど古町十字路を通ってきたのですが、どこかの会派の代表の方が声を張り上げていらっしゃいました。ちょっとお聞きをしていると、すべて国政のことばかりでした。国政のことは国政でやってほしいと思います。国政のことを知事選に持ち込まないでほしい。

 

新潟のことを一番よく理解をし、新潟県民のためになる人を今回知事に選ばないと大変なことになるということです。これだけ新潟県の信用を失墜させた産みの親が、何でまた急に組織をつくってがんばっているのでしょうか。少しは謹慎してほしいと思っております」

 

これほど本県が世間から冷ややかな目で見られ、嘲笑の対象になったことは今までなかったのではないか。篠田市長ではないが、米山隆一前知事を担ぎ上げた「産みの親」に反省を求めたいところだ。

 

県政不信の系譜

 

前知事が新潟県の信用を失墜させた騒動について、今さら語っても致し方あるまい。その前任者である泉田裕彦元知事もまた、県政への不信感を増幅せたと言わねばならない。2年前の8月末、A4の紙2枚に理由を書いた「知事選撤退表明」は何だったのか? 日本海横断航路の船購入問題に関し、地元紙と鋭く対立。「そのため自身の主張が伝わらない」ということが撤退の理由だった。…続きは本誌に

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