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2018年12月11日

『進歩する心房細動の治療』

2018年05月28日

さかい内科クリニック院長
堺 勝之 氏

 

■医師データ
昭和63年新潟大学医学部卒。同大学循環器内科に入局。新潟市民病院、済生会新潟第二病院などを経て平成26年10月に開業。医学博士。

 

 

心房細動は放っておくと脳梗塞の原因になることもあるので、早期の治療が望ましい。その治療だが、近年は新薬や根治術が登場するなど進歩が著しい。今回はその最新治療などを取り上げる。解説は、さかい内科クリニックの堺勝之院長にお願いした。

 

「心房細動がなぜ恐ろしいのかというと、脳梗塞の原因になるからです。心臓が正常に動かないと心房の中で血液がよどんでしまい、血のかたまりである血栓ができやすくなります。その血栓が心房から剥がれ落ち、血流にのって脳の血管に入り込み、脳の血流を止めてしまうことで脳梗塞が起こります。このような心原性の脳梗塞は重篤な症状になることが多く、突然死したり、助かったとしても重篤な後遺症が残ることも多いです。

 

心臓が正常に動いているかどうかは脈拍でわかりますが、その脈拍が一定のリズムではなくバラバラだったり、飛んだりするなどの不整脈がある場合は、心房細動が疑われます。危険因子は心臓病のほか、高血圧や糖尿病、加齢などです。

 

症状は動悸やめまい、胸痛などですが、稀に無症状の人もいます。心房細動には、常に症状を伴う永続性心房細動と、普段は正常だが、突然起こる発作性心房細動があります。この発作性心房細動の場合、心電図検査で異常が認められないこともありますから、診断には24時間記録心電図が必要になります。この24時間記録心電図は外来検査が可能で、日常生活も問題なくできます。

 

検査で心房細動と診断されたら、治療することが望ましいです。原因となっている心臓病や高血圧、糖尿病などの治療はもちろんですが、必要であれば、まずは薬物治療を行います。

 

薬物治療の第一は、血が固まりにくくなる抗凝固薬の服用です。この抗凝固薬ですが、以前は非常に使い勝手の悪い薬でした。どういうことかというと、効き具合の調節をするために1カ月に1回、血液検査をしなければいけなかったり、納豆やほうれん草、ブロッコリー、青汁などビタミンKを含む食事を取ってはいけなかったりと、いろいろな制限がありました。

 

しかし近年…続きは本誌に

 

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