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2018年08月18日

右翼団体に徹底糾弾された㈱イシダ(新潟市南区)社長

2018年04月27日

今年2月以降、白根北部工業団地(新潟市南区)で右翼団体による抗議活動がたびたび行われているとの情報が入った。取材に着手すると、右翼団体の抗議対象は同工業団地で工場を操業している製造会社の社長と判明。いったい何があったというのか?

 

白根北部工業団地に右翼街宣車

 

国道8号線沿いの白根北部工業団地といえば、石油ファンヒーターを製造するダイニチ工業本社をはじめ、農機具のヰセキ信越、薪ストーブのホンマ製作所など数々の有力企業が生産・物流拠点を構えていることで知られる。

 

記者はこの工業団地で今年2月以降、右翼団体の街宣車が大音量で抗議活動をしているとの情報を入手。目撃した人によると、街宣車はモスグリーンのワンボックスカーで、車体に「菊守青年同盟 薫風櫻花塾」の文字があるという。

 

同団体は今から20年ほど前、県内において在日系パチンコ店による北朝鮮不正送金問題を連日のように徹底糾弾していたことが思い出される。

 

それ以降、主に新潟市内での街宣活動が目立つようになり、国家政策や行政の在り方に批判を浴びせるだけではなく、地元企業に対する抗議活動も頻繁に行っている。

 

右翼団体と聞くと、読者諸氏はどのようなイメージをお持ちだろうか? 右翼団体のメンバーは決まって特攻服を着ており、その風貌もいかつい男性が多いことから、一般市民の目にはいかにもおっかない感じの人たちと映るに違いない。

 

とはいえ人を見た目だけで判断してはいけない。右翼団体は行政からお墨付きを得たれっきとした政治団体であり、ドスの利いた声で一喝したり、シュプレヒコールしたりする彼ら特有の抗議活動も政治活動にほかならない。

 

右翼団体に詳しい関係筋が解説する。

 

「右翼団体は自民党などの通常の政治団体と同様に、公共の場所で街宣活動を行う際には事前に公安委員会に申請をしなければなりません。裏を返せば公安委員会が許可している以上、右翼の街宣活動は正当な政治活動とみなされているというわけです」 (県警OB)

 

白根北部工業団地の関係者によると、右翼団体「菊守青年同盟 薫風櫻花塾」による抗議活動が初めて目撃されたのは今年2月下旬のことだという。

 

関係筋が街宣活動の様子を振り返る。

 

「同じ工業団地の企業なので具体的な社名は差し控えますが、社名と社長名を名指しした上で“工業団地から即刻退去せよ!”と大声を張り上げていました」(地元企業社員)

 

「即刻退去せよ!」とはいかにも穏やかではない。想像するに工業団地という場所柄、たとえば工場操業に伴う騒音が基準値を超えているとか? あるいは排水基準を満たしていないとか?

 

しかし記者が後日、同工業団地でこの団体が街宣活動をしている現場を直に確認したところ、真偽のほどは別として、その抗議内容は以下のとおり想像以上にスキャンダラスなものだった。

 

「われわれは民族派愛国団体『救国政治連盟 菊守青年同盟薫風櫻花塾・悪質企業糾弾隊』であります。

 

株式会社イシダ代表取締役・石川淳一は詐欺グループらと共謀結託し、架空のインチキ投資話を持ち掛け被害者に多額の損害を負わせた悪質極まる人物である。現在も平然と事業を展開している。

 

断じて許すわけにはいかない。石川淳一は被害者に謝罪し、解決せよ!工業団地にいるような企業ではない。即刻退去せよ!」(菊守青年同盟 薫風櫻花塾による講義内容の一部)

 

抗議対象は北村製作所の下請け企業

 

記者は法務局に出向き、先の右翼団体が白根北部工業団地での抗議活動で名指しした「株式会社イシダ」の社名で登記簿謄本を取り寄せた。

 

すると同工業団地内の新潟市南区北田中を本社所在地とする株式会社イシダの存在を確認。代表取締役の欄には石川淳一と記されている。関係筋によると、石川氏の年齢は62歳だという。

 

株式会社イシダは平成元年に設立。資本金は1000万円。工業用ステンレス製品の加工・販売などを主業務とする。

 

別の関係筋が話す。

「イシダは特装車などを製造する北村製作所(新潟市江南区)の下請け会社で、売り上げの大方が同社からの発注案件によるものです」 (業界関係者)

 

北村製作所は業績も堅調で、古くから県内優良企業の1社として数えられている。仮に北村製作所の社名を知らなくても、子会社の北村開発が運営する新潟市中央区の大型商業施設「デッキィ401」を知っている人は多いに違いない。

 

裏を返せば、イシダは北村製作所という極めて優良な顧客と取引関係にあるというわけだが、右翼団体の抗議によれば、そのイシダの石川淳一社長が「詐欺グループらと共謀結託し、架空のインチキ投資話を持ち掛け被害者に多額の損害を負わせた」という。

 

右翼団体が抗議活動を通じて個人の言動や資質を糾弾するからには、それなりの根拠があるに違いない。

 

そこで記者が「菊守青年同盟 薫風櫻花塾」に対して詐欺グループの名称を尋ねたところ、以下のような明確な回答があった。…続きは本誌に

 

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