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2018年04月25日

新潟県会 米山知事対野党連合の熾烈な攻防

2018年03月27日

国政与党の自民、公明だが、県政では野党に甘んじている。地元紙で報道されでもしない限り、県議会での論戦が日の目を見ることはほとんどない。2月定例会は米山隆一知事が初めて本格的に編成した平成30年度予算案を承認して閉会した。日頃伝わらない知事と野党との論戦だが、このたび自民の大御所、星野伊佐夫県議も戦列に加わった。

 

目玉焼き論議開始

 

米山隆一知事が定例記者会見で新年度予算案を披露したのは2月14日、バレンタインデーのことだった。平成30年度予算は、同知事が編成した初の予算ということになる。この記者会見で行われた地元紙と知事とのやり取りが、その後波紋を呼ぶことになった。それが以下の部分だ。

 

「ご自身で(予算案を)採点するとしたら何点ぐらいで、目玉はどれだと考えていらっしゃいますか」(地元紙、記者会見の記録を本誌で要約。以下も同じ)

 

米山知事はこう答えた。

「採点は分からないですね。私は及第点であろうと思いますが、ものすごく高い点を付けるというのもまた違うだろうと思います。私はこういうのは60点ぐらいでいいのかなと思います。残りの40点の部分に関しては、執行の努力でしっかりと埋めていくということが重要だろうと思っています。

 

目玉は特にはなくて、どれも目玉と言いますか、どれもしっかりと執行してまいりたいと考えています」

 

記者会見でこの部分が特段問題にされたわけではなかった。3月2日に行われた県議会2月定例会の一般質問で、公明党の志田邦男県議がこう指摘した。

 

「(新年度予算案で)何が目玉なのかと思っていたら、記者会見で、〝目玉は特にはなくて、どれも目玉と言いますか、どれもしっかりと執行してまいりたいと考えています〟と述べておりました。

 

提案された予算案に対する知事の所感として、さみしい限りだなと感じました。これでは予算の数字に魂が感じられない。汗水たらして納めた税金が、どんな風に県民の幸せに役に立っているのか、多くの課題があるとはいえ、一点突破していくという知事の覚悟が伝わってきません。

 

自己採点が60点。特に目玉がない予算案を定例会で可決したとして、採決をした私自身が県民に胸を張って、素晴らしい予算ですよと心底言えるのか自信がありません。

 

初めて本格的に編成した新年度の当初予算案において、知事が考える目玉となる施策は何か、あらためておうかがいします」

 

目玉焼きか、卵焼きか

 

志田邦男県議の質問に対し、米山隆一知事は〝目玉〟となるべき自身の公約に関係した主な事業を列挙してみせた。それが以下。

 

 

「健康医療分野におけるビッグテータの利活用に向けた取り組み、給付型奨学金、原発事故に関する徹底的な検証、懸案だった子ども医療助成等交付金の見直し、人口減少問題対策の視点を踏まえた産業の高付加価値化による所得水準の向上、働く場、利便性を含めた都市の魅力向上に向けた取り組み」

 

やはり何やら目玉を欠くように思えるのだが…。その目玉について米山知事はこう答弁した。

 

「比喩的に目玉の件についてお話しさせていただきますと、同じ一つの卵から目玉焼きと卵焼きが作れるわけでございますが、目玉焼きが好きな人もいれば卵焼きが好きな人もいる。

 

卵焼きには当然目玉はないわけですが、きちんと出汁を入れて砂糖を入れて作れば、卵焼きの方が美味しいと思う方もたくさんおられるわけでありまして、
私としてはそのような卵焼きのような丁寧な予算案をつくったつもりであります」

 

この答弁に志田家県議は怒った。…続きは本誌に

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