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2024年04月19日

『冬場に多い頭痛』

2017年12月27日

東ニイガタ友愛クリニック院長
瀬尾 弘志 氏

 

■医師データ
昭和59年、埼玉医科大学卒。同年、山形大学脳神経外科入局。平成13年、東ニイガタ友愛クリニック開業。平成20年、分院となる脳ドック専門のペイシアガーデンクリニックを開院。

 

 

『頭痛持ち』という言葉があるように、頭痛に悩まされている人は多い。そんな中、冬場の11月~12月にかけて増える傾向にある頭痛があるという。今回は冬場に多い頭痛を取り上げる。解説は東ニイガタ友愛クリニックの瀬尾弘志院長にお願いした。

「頭痛は大きく分けて3種類あります。群発型頭痛と緊張型頭痛、血管型頭痛の3つです。今回はこの中でも、秋から冬にかけて多くなってくる、緊張型頭痛についてお話しします。

 

緊張型頭痛は普段横を向いて寝る癖があり、尚且つ、就寝中の寝返りの回数が極端に少ない人に起りやすい傾向があります。横向きで、ずっと同じ姿勢で寝ていることにより、下になっている方の頭部に痛みが起こり、朝起きた時から頭痛がはじまることが多いです。また、歯ぎしりの癖がある人は、さらに痛みの度合いが強くなる傾向にあります。

 

原因は様々です。まずは寝返りですが、一晩の理想の寝返り回数は12回程度といわれています。しかし寝返りの回数の少ない人は、一晩に3回もしない人がいらっしゃいます。寝返りが少ない原因には、重い掛け布団を好むなど、寝具によることが考えられます。

 

さらに歯ぎしりですが、歯ぎしりの原因の一つはストレスで、その中でも不安感によるところが大きいです。特に雪国の方には不安遺伝子を持っている人が多く、これが増幅するのが、秋から冬にかけてと言われています。これは日照時間が関わっていると考えられています。日照時間が短くなる秋から冬にかけて不安感が大きくなっていき、歯ぎしりが激しくなっていきます。それに伴い頭痛も激しくなるということです。…続きは本誌に

 

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