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2017年11月25日

新潟空港はお笑い連発というお寒い実態

2017年10月27日

県は平成32年度までに新潟空港の利用者を3割増やし、135万人にすると公表している。当局の意気込みは大いに買いたいところだが、かけ声と現実のギャップが甚だしいようだ。車でのアクセスひとつとっても、「やる気あるんか」と怒ったり、あきれて笑うしかなかったりする。

 

新潟空港ICとはいうが…

 

9月15日、県は「新潟空港の路線ネットワーク戦略2017」を発表した。何やらネーミングがずいぶんと格好いい。その中身は以下のよう。

「ハルビン線や台北線などの増便をめざすほか、北京線や大連線の誘致などを進め・平成28(2016)年度で99万人だった新潟空港の利用者数を、平成32(2020)年度までに3割増の135万人まで増やす」

目標年度など数字を明確にして発表したのだから、県当局に拍手を送らねばなるまい。4つあるという戦略課題や取り組みの方向性などは別掲のよう。〈空港アクセスの改善〉、〈空港民営化検討〉、〈ビジネスジェットの受入れ推進〉、〈空港周辺への産業誘致〉等々、これまで課題とされた項目が列挙してある。県当局の意気込みの表れと受け止めたい。

 

だが「こうしたかけ声と現実のギャップが甚だしい」といった声が、ずいぶん前から指摘されている。例えば新潟空港へのアクセスの問題だ。JR新潟駅から空港への新幹線乗り入れをどうするかなどといった件ではない。こちらは米山隆一知事が立ち上げた新潟空港アクセス改善協議会で検討していただければいい。

新潟市内の不動産業者が言う。

 

「日東道に新潟空港ICがありますが、あの名前ってちょっとばかり恥ずかしくありません?」

 

新潟空港ICがあるのは新潟市江南区江口で、日東道のICとして平成9年に供用を開始した。ここから新潟空港まで、県道の通称「新潟空港アクセス道路」から国道113号を経て約15
分。

前出の空港アクセス改善協議会の資料によれば、新潟空港へのアクセスは全体の52%が自家用車となっている。県内客が61%、県外客が37%で、どちらも自家用車で新潟空港へ出向くケースが最も多い。とすれば新潟市やその周辺の利用者以外は、多くがこの新潟空港ICを使っているはずだ。

 

「新潟空港ICといって、その周辺に空港を思わせるものが何もありません。周囲は田んぼですしね。空港へ来る人を歓迎するような看板もない。最近できたばかりのICならまだしも、も
う20年にもなるのでしょう」(前出の不動産業者)

 

確かにごもっともだ。

 

んっも~、ストレス全開!

 

「やはり新潟空港ICなのですから、この周辺をきちんと開発すべきだと思うんです。空港へのアクセスは県の担当で、周辺の開発は市の担当ということなのでしょうが」(新潟市の不動産業者)

 

実際に新潟空港ICで下りてみると、何があるわけではない。空港の方向を示す大きな看板もなし。確かに今どきはカーナビ搭載の車がほとんどだから、どデカい案内看板が必ずしも必要ではないかもしれないが…。

 

新潟空港ICから空港方向に向かうと、途中のアクセス道路は片側2車線で実に快適だ。このままドーンと空港に乗り入れるかといえばそうではない。

 

「これまた言い古されたことのようですが、空港ICを下りてアクセス道路を走ってくると、そのまま空港に到着するかと思うと違うんですね。国道113号にぶつかってしまう。このアクセス道路と113号の交差点から空港は目と鼻の先です。だけどもそのまま真っすぐ空港に行くことができない。いったん113号の交差点を左折することになります」 (同)

 

たいていアクセス道路とは、空港や港と直接つながっているものだ。地方空港でもこうしたケースは珍しくない。だが新潟空港の場合は違っている。…続きは本誌に

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