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2017年12月17日

空港アクセスで県議会・新潟市議会の”百家争鳴”

2017年07月27日

金子清県知事の時代の平成3年(1991)、同知事が掲げた「にいがた21戦略プロジェクト」の中に、〈新幹線鉄道の空港直通化〉が盛り込まれた。それから四半
世紀余を経た今年5月30日、県が主催する新潟空港アクセス改善協議会の第1回会合が開催された。これを受け、その後に開催された新潟県・市の議会では、かつてなく新幹線の空港延伸に関する議論が展開された。

 

Ⅰ、新潟市議会編

各氏の発言内容は6月19日から22日に行われた6月定例会の一般質問、及び答弁に基づく

 

1、五十嵐完二市議(共産党、東区)

5月30日の「新潟空港アクセス改善協議会」に提出された平成28年6月の「新潟空港アクセス改善業務委託報告書」によれば、公的主体がインフラの整備・保有の費用を負担し、交通事業者が交通事業のみ行う上下分離方式で、公的負担は422億円とされています。

 

鉄道事業者の採算可能性が出現する条件として、必要鉄道利用者数が176万人。全部が鉄道を利用するわけではないことから、新たに必要な航空利用者が235万人とされています。

 

同じく上下分離方式の白新線延伸案の場合でも、公的負担は134億円、事業者の採算可能性は必要鉄道利用者数が134万人。新たに必要な航空利用者は170万人となっています。

 

この利用者数を県に確認したところ、新たに必要な数であり、新幹線乗り入れの場合は、現在の約100万人に加えて、235万人ですから、335万人必要とのことでした。

 

公的負担422億円で整備しても、新幹線の乗り入れでは335万人、白新線延伸の場合でも279万人の航空利用者がいなければ事業者の採算はとれないということです。現状の新潟空港利用者数からいっても遠く及ばず、天文学的とでも言うべき内容になっています。

 

空港アクセスの比較、ターミナル駅から空港までの所要時間は、新潟空港が25分で、仙台が17分から25分、大阪伊丹が25分から33分、中部国際が28分、新千歳が37分、広島が45分で、新潟空港の25分は今のままでも他の空港アクセスと比べて、決して遜色のないものです(本誌注 したがって新幹線延伸は採算性に問題があり、現状の
アクセスにおいて新潟空港に問題はないとする結論になる)。

 

2、篠田昭市長(五十嵐完二市議への答弁)

 

これまで空港アクセスなど拠点性を高める広域的な交通政策については県が担い、市は市内交通の整備を担うといった役割分担のもとに、本市では県の一部支援を受けて新潟駅の連続立体交差事業などを推進して参りました。

 

新幹線を含む鉄軌道系交通による空港乗り入れについては県が長期的なアクセス改善策について長年議論してきましたが、これまで大きな進展はなく、空港活性化の実も挙げられない状況が続き、誠に遺憾であります。

 

私としてはまずは短期的に2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けたソフト事業などの施策に注力し、中長期的な施策については、…続きは本誌に

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