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2017年05月26日

『花粉症』

2017年03月27日

p175ishi宮尾耳鼻咽喉科クリニック院長

宮尾 益道 氏

 

■医師データ

東京医科大学卒。新潟大学医学部耳鼻咽喉科入局。新潟県内の複数の病院に勤務後、2005年から2年間、米カリフォルニア大学サンディエゴ校に留学。帰国後、新潟大学医学部耳鼻咽喉科特任助教、助教、講師を経て開業。耳鼻咽喉科専門医。めまい平衡医学会認定めまい相談医。医学博士。

 

スギ花粉の飛散が真っ盛りの時期だ。くしゃみ、鼻水、鼻づまり…。3月~4月は憂うつだという人も多いだろう。そこで今回は、花粉症の注意点から最新の治療法まで取り上げる。解説は宮尾耳鼻咽喉科クリニックの宮尾益道院長にお願いした。

 

「花粉症はアレルギー性鼻炎の一種で、アレルギーの原因物質が花粉にある場合に限り、花粉症と呼んでいます。

 

花粉症は患者さん本人に、どの花粉にアレルギーがあるかで症状の出る時期が変わります。今の時期に多いのがスギ花粉のアレルギーで、5月初めくらいまで症状が続きます。イネ科の花粉にアレルギーがある人は5月から10月、ほかにもブタクサやヨモギなんかにアレルギーのある方がいらっしゃって、その場合は秋に症状が出ます。

 

また、花粉症ではないのですが、家庭内のちりやほこり、ダニなどのハウスダストにアレルギーを持つ方は、季節に関係なく症状が出ます。

 

アレルギーの原因物質は血液検査でわかりますので、症状のある方は一度、検査をしてみるといいでしょう。

 

治療は内服薬や点鼻薬が中心になります。

 

花粉症の場合、患者さんの症状は千差万別ですので、画一的な治療はしません。薬の処方にしても、患者さんの症状に合わせたオーダーメイド的な処方をします。どの花粉にアレルギーがあるのかや実際の症状、重症度、患者さんのライフスタイルなどを総合的に判断して、薬の量や組み合わせ方など決定します。その意味でも、花粉症は経験豊富な耳鼻科専門医に相談する方が望ましいでしょう。また、花粉症の場合は、本格飛散する前に薬の服用を開始すると症状を軽くすることができますので、早めの受診をお勧めします。

 

防的な行動を心掛けることも花粉症を防ぐ上で有効な手段になります。マスクをする、花粉用のゴーグルをかける、家に外出先から花粉を持ち込まないなどが一般的です。また、ハウスダストアレルギーの方は家の掃除をこまめに行うことが有効です

 

ここまでお話しした治療は、対症療法についてです。症状を抑える治療ですので、花粉症が治るわけではありません。…続きは本誌に

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