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2017年09月21日

『摂食障害』

2016年12月27日

p155_ishi奈良心療クリニック院長
奈良 康 氏

■医師データ
奈良康(ならやすし)。新潟大学医学部卒。新潟大学医学部精神医学教室入局。川室記念病院、佐潟荘などを経て平成26年4月に奈良心療クリニックを開院。

 

 

 

食べることをやめられない過食症、反対に食べることを拒否する拒食症、これら食にまつわる障害を摂食障害という。今回は罹患者のほとんどが若い女性という、摂食障害を取り上げる。解説は奈良心療クリニックの奈良康院長にお願いした。

 

「摂食障害には、食べることをやめられない過食症と、食べることを拒否する拒食症の2つがあります。10代から20代の若い女性に圧倒的に多いのが特徴です。

 

まずは過食症からお話しします。食べることをやめられず、患者さんの中には、食べては嘔吐を繰り返すという人も多いです。『そんなの病気じゃない』、『食べなきゃいいだけじゃない』などと病気であることを周りから理解されず、人知れず悩み、それが更なるストレスにつながって、悪循環に陥っている人も多くいます。

 

過食症が悪いことは周りから指摘されるまでもなく、本人が一番自覚しています。そして、一番つらいのも本人です。やめなきゃいけないことはわかっているし、やめたいとも思っている。ただ、わかっちゃいるけどやめられないというのが現実で、八方ふさがりになっていきます。

 

原因は人間関係などのストレスが大きく関わっています。

 

治療ですが、これを飲めば効くという特効薬のようなものはありません。ですから、カウンセリングや認知行動療法などが治療の中心です。矛盾するかもしれませんが、無理に治そうとしないで、長い目でみて徐々に改善を促し、気づいたらよくなっていたというのが理想です。まずは家族など身近な人間関係から改善していくこと、過食行動を記録することなどから始めていきましょう。もちろん、家族の理解と受容、協力は不可欠といえます。…続きは本誌に

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