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2017年11月25日

『加齢黄斑変性は50 歳以上の1% 男性で喫煙者は要注意』

2016年08月27日

p43松田眼科医院院長

松田 邦宏 氏

 

■医師データ
松田邦宏。日本医科大学卒業。新潟市民病院勤務、新潟大学眼科助手などを経て昭和57年開業。日本眼科学会認定 眼科専門医。

 

 

日本人の途中失明の原因4位なのが加齢黄斑変性。初期は自覚症状に乏しく、発見された時には進行しているケースもあるので注意が必要だ。解説は松田眼科医院の松田邦宏院長にお願いした。

 

「加齢黄斑変性は、網膜(カメラのフィルムにあたる組織)の黄斑というところに異常な老化現象が起こり、視力が低下します。食生活の欧米化や高齢化に伴って増加傾向がみられ、50歳以上の日本人の約1%に発症し、諸外国に比べ男性に多くみられるのが特徴です。

 

黄斑は眼底のほぼ中央にあって、ものを見るのに最も重要な部位です。黄斑部には光を感ずる視細胞の数が他の部位よりはるかに多く、非常に細かいものや色を正確に見分けることができます。視力検査の時に得られる『視力』は、黄斑中央の中心窩と呼ばれる部位の視力です。本を読むとき、読み取る文字は常に視野の中央にあり、そこから数文字でも外れたところの文字は、相当読みづらいものです。それだけ黄斑と黄斑以外の視力の差は大きいのです。黄斑は常日頃から酷使されている部分といえるでしょう。

 

加齢黄斑変性では、視野の中央が良く見えない、ゆがむ、暗く見えるといった症状がみられます。最初は片方の目に起きて程度も軽いために、年のせいにして見過ごしていることも少なくありません。しかし、徐々に、あるいは病型によっては急速に視力が低下してしまいます。通常、中央以外の視野は保たれていて全く光を失ってしまうことはありませんが、見たいところが見えず、読みたい文字が読めないという、とても不便な状態になってしまいます。

 

加齢黄斑変性では、網膜の下にある脈絡膜から異常な血管(新生血管)が黄斑部またはその付近の網膜に侵入してきます。新生血管の発生原因は現在わかっていません。この血管はもろく破れやすいため、出血したり、血液中の水分が染み出して黄斑部の網膜の下にたまって見えにくくなるのです。近年、OCT(光干渉断層計)という検査装置が開発され、この新生血管を簡単にまた正確に診断できるようになりました。…続きは本誌に

 

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