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2019年10月22日

”ラピカ問題”で世界最大の原発を抱える刈羽村に激震!

2016年02月26日

財政力指数ランキングで全国8位、県内1位の刈羽村で、生涯学習センター「ラピカ」を舞台に、村を2分しかねない大騒動が勃発している。

 

村長の圧力に議会空転

 

調べてみるとただの空騒ぎではなさそうだった。その成り行き次第では、12月に任期満了となる現職品田宏夫刈羽村長の再出馬に赤信号がともるどころか、多選批判まで飛び出しかねないメガトン級の火種を抱えているのである。

 

その火種とは、今や刈羽村のランドマークとなった生涯学習センター「ラピカ」の指定管理者をめぐる奇々怪々なトラブルである。

 

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「ラピカ」は、田中角栄元総理の遺産である電源交付金の対象事業として、総工費56億円で建設された文化・スポーツの総合施設。完成当初はドーム型アリーナの独特のデザインが話題となり、図書館、体育館、温水プール、ホールなど多機能を併せ持ち、敷地内には別棟で陶芸工房、茶道・生け花などの和室まである。

 

平成11年10月に開館。平成18年から指定管理者制度が導入され、村が全額出資する公益財団法人・刈羽村生涯学習振興公社(以下、公社)が2期10年間受託してきた。

 

昨年7月、3期目の指定管理者を公募したところ、公社と民間のPVK株式会社(入沢勇太社長)が名乗りを上げたため、2社によるプレゼンを実施。審査の結果、村選定審議会(丸山将孝・刈羽村商工会長ら5人)はPVK案を採用した。その答申を受け、教育委員会がPVKを選定した。

 

募集要項では昨年の12月村議会で議決を図る予定だった。だがPVKの計画では当初、公社全職員の受け入れを要望していたところ、全員が移籍を希望しなかったため、必要な有資格者の確保など人員体制の確認に時間がかかり、解決の糸口がないまま年を越した。

 

そして年明けの1月15日、村議会は全員協議会で、村当局から説明を受け、21日にPVKと公社の両者から非公開で聴き取りを行った。

 

決定には村議会の議決が必要なことから、26日に臨時会を開き、ラピカなど3施設の指定管理者にPVKを指名する議案を7対4の賛成多数で可決した。

 

その質疑で、議案に反対する議員からは「選定までの日程が大幅に遅れ、これだけの混乱を招いた原因は村教育委員会にある」と厳しく責任を追及する声が上がり、小林志郎教育長はそれを認めた。

 

議案に賛成した議員は「公社のラピカ運営には満足している。しかし、PVK案が否決されたら、すべてが白紙に戻るため我々には議決しか選択肢がない。賛成は4月から閉館となるのを避けるための苦渋の選択だ。公社職員はラピカで働くことに生きがいを感じていると思う。これからも村のために力を貸してほしい」と述べた。

 

また、一部議員から「有資格者を含めたPVKの人員体制は整ったのか」との質問があり、村側は「数名を残して確保し、4月から運営していけると報告を受けている」と答えた。

 

その後の討論では「PVKが今も人員を確定しないのはおかしい。本当に大丈夫なのか」「公社の実績を正当に評価すべきだ」「議決までの時間がなさすぎる。こんなに短時間で是
非を判断させる村当局のやり方は問題だ」といった意見が出されたが、所詮後の祭りだった。…続きは本誌にて

 

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