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2024年04月20日

参院選 深すぎる森裕子と民主の遺恨

2016年02月26日

参院選新潟選挙区では、野党統一候補擁立のハードルは相当に高い。過去から渦巻く怨念の構図を払拭しない限り、実現は厳しい。それほど民主の菊田真紀子と生活の森裕子、小沢一郎との溝は深い(敬称略)。

 

異例でなく異常

 

1月末、民主党県連の代表、菊田真紀子が参院選新潟選挙区へ鞍替え出馬すると伝えられた。同党では改選を迎える田中直紀が比例区へ転出を決め、空席となった選挙区候補の擁立が模索されていた。だがタイムリミットとされた年末(昨年)までに決まらず、年明けにずれ込む難航ぶりだった。

 

次期参院選に出馬を表明している森裕子(生活)は、菊田の参院選出馬について自身のブログに手厳しくこう記した(本誌で一部要約、加筆)。

 

〈新潟選挙区では野党統一候補の選定が既に始まっており、民主党は自ら公言していた昨年末まで独自候補を擁立できず、事実上の擁立断念という話が伝えられていた。野党統一候補は既に立候補表明している私(森)を含めた三党の候補予定者(森のほかに維新の米山隆一、共産の西沢博)の中から選定が進むと思われていた。

 

マスコミは『現職衆院議員の参議院への鞍替えは異例』と報じたが、異例ではなく、異常である。私も生活の党新潟県連として彼女を推薦し全力で応援したが、事前に何の連絡もなかった〉

 

菊田の参院選出馬が伝えられた直前の1月26日、新潟市中央区にある新潟ユニゾンプラザで「安保法制廃止」などを求める新潟市民連合が主催し、野党統一候補擁立に向けた懇談会が開催された。

 

この会合には前出の森、米山、西沢のほか社民党県連の渡辺英明幹事長も出席し、野党候補の一本化を確認した。民主党へも出席要請されていたというが、同党関係者はこの会合に姿を見せなかった。

 

 

p28

民主党や遅れて参院選に参戦しようという菊田に森は怒り心頭のようだった。

 

〈民主党は野党共闘をよく分かっていないのではないか〉(森のブログより)

 

森の怒りは連合にも向けられた。

 

〈連合新潟は異例の速さで、菊田真紀子さん本人が出馬表明もしていないのに、推薦を役員会で決定し、近々持ち回りの推薦委員会で決めて連合本部に申請し正式決定すると公表した。候補を擁立する立場でもなく、各党の候補から最適の候補を協議していく立場の連合が…〉  (同)

 

森は不快感を露わにした。…続きは本誌にて

 

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