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2019年09月20日

”鳥屋野潟大橋”が新潟を劇的に発展させる!?

2015年11月27日

新たな公共交通として篠田市政が導入したBRT(バス高速輸送システム)が鳴り物入りで開業してから早くも3カ月が経とうとしている。無駄に長くて真っ赤なバスは果たして新潟に何をもたらしたというのか?柳都のまちに閉塞感が漂う中、一部関係者の間から「新潟を発展させるためには幻のあの計画を復活させ、実現するほか手がないのではないか」といった声が上がり始めている。それは今から40年ほど前から浮上しては消えてを繰り返してきた「鳥屋野潟大橋構想」にほかならない。

 

大型開発が進む鳥屋野潟南部

 

新潟市中央区の鳥屋野潟―。潟面積約1.37平方キロ、流域面積約99.8平方キロ。名前に”潟”がついているが、栗ノ木川に合流する信濃川水系の一級河川である。

 

新潟県民は普段当たり前のようにその光景を目にしているが、既成市街地に鳥屋野潟ほどの巨大な潟を擁する地域は全国を見渡してもほかにないといわれている。水質管理などを徹底し磨きをかけさえすれば、新潟市内の新たな観光スポットとして注目を浴びるだけの潜在能力を秘めているといえるだろう。

 

新潟の玄関口であるJR新潟駅から見ると鳥屋野潟は南西部に位置する。サッカーJ1のアルビレックス新潟のホームゲーム当日ともなると、新潟駅を降り立った多くのサポーターたちがシャトルバスを利用するなどして約4キロ離れた鳥屋野潟南部のビッグスワンを目指す。

 

ビッグスワンは鳥屋野潟南部開発計画において初めて完結した建設プロジェクトで、平成13 年3月に完成。翌年にはビッグスワンを会場にしてFIFAワールドカップサッカー大会が開催された。

また同19年11月には同じく鳥屋野潟南部に新潟市民病院が開院。同21年6月には県立野球場が完成し、プロ野球公式戦の誘致が相次いで実現した。

 

さらに同25年5月には子供から大人までさまざまな体験や交流ができる複合施設「いくとぴあ食花」が開園したのに続き、同26年2月には新潟アイスリンクなどの営業終了以来10年以上にわたってスケートリンクがなかった新潟市にとって待望の新潟市アイスアリーナが開業した。

 

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鳥屋野潟北部には新潟市の中心市街地が広がっているが、これまで郊外の水田地帯となっていた鳥屋野潟南部の変貌ぶりはここへ来て目覚ましい。しかも完成した施設はどれも新潟市民・県民にとって夢にまで見たものばかりだ。

 

鳥屋野潟南部開発計画地区の広さは約270ヘクタール。今後も国際文化・教育ゾーンや住居ゾーンの開発が控えており、さらなる発展が期待される。

 

一方、一連の開発が急ピッチで進むのは結構なことだが、とはいえ鳥屋野潟には根本的に解決しなければならない地理的な問題がある。鳥屋野潟流域はそのほとんどの地域が海抜ゼロメートル以下のため、大掛かりな洪水対策が不可欠となっているのだ。

 

期待を裏切られ続けた住民ら

 

鳥屋野潟流域は標高5メートル以下の比較的低い越後平野の中央部に位置し、信濃川をはじめ、阿賀野川、小阿賀野川に囲まれている。流域のほとんどの地域が海抜ゼロメートル以下のため鳥屋野潟に流入する雨水などは自然排水できないことから、過去に何度も洪水による被害に遭ってきた。

 

直近が平成10年の8.4水害で、前日午後7時から24時間に265・5ミリの記録的な豪雨に見舞われたことにより鳥屋野潟の水位が急上昇。潟の一部から水が溢れて流域の2078ヘクタールが浸水し、593戸の家屋が床上浸水の被害を受けた。

 

こうした甚大な被害を二度と繰り返さないために、県は親松排水機場を増強。24時間稼働により鳥屋野潟の水位は標高マイナス2.5メートルに保たれている。

 

しかしながら親松排水機場の排水能力を超える想定外の豪雨に見舞われれば、やはり流域に被害が出るのはいうまでもない。機械装置によって人為的に排水して洪水を防ぐにもおのずと限界があるのだ。…続きは本誌にて

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