• Clip to Evernote

2017年07月27日

『前立腺肥大症』

2015年08月27日

p142かめだ泌尿器科クリニック
新井 啓 院長

 

■医師データ
新井啓。新潟大学医学部卒。新潟大学医学部泌尿器科入局。同大腎泌尿器病態学分野助教、同病院講師を経て平成27年5月、かめだ泌尿器科クリニックを開院。医学博士。

 

 

頻尿や排尿困難など、排尿に関するトラブルは中高年以上で増えてくる。男性の場合、比較的前立腺肥大症の割合が多い。そこで今回は、男性特有の疾患である前立腺肥大症を取り上げる。解説は排尿障害のスペシャリスト、かめだ泌尿器科クリニックの新井啓院長にお願いした。「前立腺肥大症とは、膀胱の下にある前立腺が肥大して尿道を圧迫し、排尿困難や頻尿などの障害を引き起こす男性特有の疾患です。原因はまだはっきりとわかっていませんが、50歳を過ぎるころから増え始めることから、加齢による男性ホルモンの変化が大きく関係しているのではないかといわれています。

 

診断は問診やエコー検査、尿流量検査などで行います。

 

前立腺肥大症の治療ですが、大きく分けて薬物療法と手術療法の2つがあります。

 

まず第一に選択するのが薬物による治療です。薬物療法では、患者さんの症状によって薬を選び、時には複数の薬を組み合わせて使用しま
す。というのも、排尿障害に対する薬には、大きく分けて作用の異なる2種類の薬があるからです。

 

前立腺肥大症は、尿が出にくい排尿困難、夜中に何回もトイレに起きてしまう頻尿(過活動膀胱の合併)、またはその両方などと症状が多岐にわたります。膀胱を貯水タンクにたとえると、排尿困難は蛇口(前立腺)が詰まり出なくなる状態。頻尿はタンク(膀胱)に水が貯められない状態ということになります。ですから薬は、症状によって蛇口を緩めるものと、タンクに水を貯められるようにするものを使い分けたり併用したりします。患者さんのその後の状態を見ながら薬を調整しつつ、QOL(生活の質)を上げていくことが目標になります。また、状況によっては漢方薬が有効な場合もあります。…続きは本誌にて

  • Clip to Evernote

もっと読む