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2017年09月21日

『糖尿病の方は眼科の定期健診が必須』

2015年04月28日

p52根本眼科耳鼻科

根本 大志 氏

 

■医師データ

根本大志。新潟大学医学部卒。新潟大学病院、新潟市民病院副部長などを経て2015年4月に耳鼻科専門医である妻とともに根本眼科耳鼻科を開業。

 

 

糖尿病の主な合併症に網膜症と腎症、神経症が挙げられる。これらは三大合併症と呼ばれるが、中でも初期のころには自覚症状がないため、発見が遅れがちなのが網膜症だ。そこで今回は、最悪の場合は失明に至るこの病気
を取り上げる。解説は根本眼科耳鼻科の根本大志院長にお願いした。

 

「糖尿病網膜症は、高血糖の状態が続くことで網膜の毛細血管が詰まり、それによって引き起こされる網膜の障害です。最悪の場合は緑内障や網膜剥離を合併し、失明に至ることもあります。

 

糖尿病網膜症は進行の段階で3つに分けられます。網膜に軽度の出血を伴う単純網膜症、血流障害が進み軟性白斑が出現する増殖前網膜症、そして新生血管が網膜に出現し、硝子体出血を引き起こす増殖網膜症です。

 

増殖網膜症まで進行してしまい、新生血管がいたる所に出現し、緑内障・網膜剥離を合併するような状況に陥ると、最悪の場合は失明に至ります。

 

ここで注意していただきたいのが、増殖網膜症の前段階である単純網膜症や増殖前網膜症の段階では、ほとんど自覚症状がないということです。視力障害がほとんどないため『見えているうちは安心』と眼科受診を怠っている
うちに病気は静かに進行し、ある日突然に見えなくなり、手遅れになる場合も少なくないのです。

 

ですから、糖尿病を患っている方は、たとえ内科治療で血糖値をコントロールされている方であっても、眼科の定期健診は欠かせません。

 

糖尿病網膜症のキーワードは”新生血管”です。 長期間血流障害が続くことで、その血流を補おうと自然にできる異常血管です。この新生血管はもろくて破れやすいので、大出血のリスクとなります。

 

新生血管の兆候が現れたら、まずはレーザーでその成長を止める治療が行われます。通院で治療が可能です。新生血管が破れて硝子体に出血を起こしたり、網膜剥離などが起きた場合には硝子体手術が必要になります。いずれの治療も、失明を防ぐためには必須な治療です。

 

ただ、先ほどもお話ししましたように、…続きは本誌にて

 

 

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