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2017年09月21日

『脂 肪 肝』

2013年10月27日

上原一浩上原消化器内科クリニック院長

上原 一浩 氏

 

■医師データ

富山医科薬科大学(現富山大学)医学部卒。新潟市民病院、立川総合病院、新潟大学医学部第三内科、新潟臨港病院を経て平成22年に開業。専門分野は消化器病、消化器内視鏡、肝臓病。医学博士。

 

肝臓の肥満症ともいえる脂肪肝。放置すると様々な病気を引き起こす恐れもあるので、侮ることはできない。そこで今回は、この脂肪肝について上原消化器内科クリニックの上原一浩院長に解説していただいた。

 

「脂肪肝とは、肝臓に脂肪が異常に蓄積した状態のことをいいます。肝臓は沈黙の臓器ともいわれますので、脂肪肝といっても自覚症状はほとんどありません。

 

脂肪肝は大きく二つに分けられます。アルコール性脂肪肝と非アルコール性脂肪肝です。前者は文字どおり、過度な飲酒(1日に日本酒2合以上、またはビール1000ミリリットル以上を継続)によるもので、後者は過食や運動不足、肥満などが原因です。いずれにしても、生活習慣が大きく関わっているのは、言うまでもありません。

 

この脂肪肝は万病の元と言えます。例えば、アルコール性脂肪肝は過度な飲酒を続けると肝硬変や肝がんに至る可能性が高くなります。また非アルコール性脂肪肝は糖尿病などの生活習慣病の一因となります。生活習慣病が悪化すれば動脈硬化が進行し、脳梗塞や心筋梗塞といった重篤な病気が全身に起こってきます。それらを未然に防ぐためにも、脂肪肝と診断されたら改善することが望ましいと言えるでしょう。

 

治療ですが、アルコール性脂肪肝は言うまでもなく減酒が効果的です。非アルコール性脂肪肝は生活習慣や肥満の改善が有効です。一般的な事ですが、食事量を控えめに、よく噛んでゆっくり食べることや、野菜を先に食べてから主食やおかずを食べる、3食のうち1食は主食を控える、間食や甘いもの、脂の多いものを控える、運動を習慣にする、などで適正体重を維持することが理想です。…続きは本誌にて

 

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